照明で印象を変える! 照明の種類ごとの効果を紹介

空間を明るく照らす照明は、私たちの生活に欠かせないものです。もし照明がなければ、日常生活はとても不便になり、危険性も高くなってしまうでしょう。適当に照明を選んでいる方も多いかもしれませんが、照明にはさまざまな種類があるため、場所や目的に応じた使い分けが大切です。ここでは、照明の種類ごとの効果をご紹介します。



■そもそも照明とは?



最初に、そもそも照明とは何なのかということを改めて知っておきましょう。照明とは、光を当てて場所や物を明るくすることをいいます。また、光を発するものを「光源」といい、大きく分けると太陽光などの「自然光」と、電球などの「人工光」があります。広い意味では、太陽の光も照明なのです。


私たちが一般的に「照明」と呼んでいるのは人工光の方で、電球やLEDの他、ろうそくなどの火を使うものも含まれます。「明るくなればどれでも同じだろう」と思うかもしれませんが、光源が何なのかによって光の「波長」が異なることを意識しておかなければなりません。


光の色は波長によって変わり、赤・紫・黄・緑・青とさまざまです。太陽光にはあらゆる波長の光が含まれていますが、人工的な照明である蛍光灯やLEDは、目に見える波長の光を組み合わせてちょうどいい光を作り出しています。そのため、照明の種類によってものの見え方や効果が変わってくるのです。


たとえば、光の色によって集中力が高まったり、睡眠が妨げられたりすることがわかっています。どうにも仕事に集中できない、寝付きが悪い……といったお悩みのある方は、もしかすると照明に原因があるのかもしれません。照明をこだわって選べば、日常生活がより快適になるでしょう。



■3つの照明、おすすめの使い方


照明器具には多くの種類がありますが、一般的に使われているのは白熱電球、蛍光ランプ、そしてLEDの3種類です。それぞれ性質が異なるため、特徴をよく理解して最適なものを選びましょう。



▼あたたかい光 白熱電球



白熱電球は赤い波長の光が強く、全体が黄色~赤みがかって見えるのが特徴です。昔から使われてきた照明なので、ある程度以上のご年齢の方にとっては、最も馴染み深いものではないでしょうか。


ホッと和むような暖かく優しい光を提供してくれるので、落ち着きたい空間に向いています。インテリアで雰囲気を出したい場所にもおすすめです。主にリビングなどに適しているでしょう。


また、料理を美味しそうに見せる効果があるため、ダイニングにも向いています。心を穏やかにする効果もあることから、寝室につけておけば睡眠導入がしやすくなるでしょう。これらの特徴により、LEDが主流となりつつある現在においても、根強いファンが多くいます。雰囲気を重視したい時は、試してみるといいかもしれません。



▼作業しやすい 蛍光ランプ


全体的に青みがかった印象になるのが蛍光ランプです。ものがはっきりと見えるのに加え、青い光には集中力を高める効果があるため、仕事部屋や勉強部屋などの作業をする場所に適しています。加えて、電気代も安い傾向にあり、白熱電球の1/4程度です。


ただし現在では、長期的なコストパフォーマンスでさらに上回るLEDが登場しているため、コスパを重視するならLEDの方がいいかもしれません。また、スイッチをオンにしてから100%の明るさになるまで少し時間がかかります。玄関やトイレなど、オン・オフを頻繁に切り替える場所なら、他の照明の方がいいでしょう。



▼大人気 LED



近年人気が高まっており、すでに照明の主流になりつつあるのがLED照明です。注目すべきはその圧倒的な寿命で、白熱電球の約20倍を誇ります。照明自体の価格も白熱電球の10倍~20倍程度なので、初期投資はやや高くなりますが、長期的に見ればLEDの方が確実にお得です。長時間いるリビングなどで使用すれば、省エネ効果がより高まるでしょう。


また、優しく温かみのある色から、作業のしやすい青みがかった色まで選べるので、場所を選ばず使用できます。紫外線を出さないのでインテリアの劣化を抑えられ、虫も寄ってきにくくなり、熱を発生させないので観葉植物を枯らしてしまうこともありません。


このようにLEDにはメリットが多く、最近話題のSDGsの観点でも優れているといえます。もし現在使っている照明の老朽化が目立ってきた時は、LEDに交換してみてはいかがでしょうか。