トヨタの「コネクティッド・シティ」プロジェクトとは?

人気のIoT家電をはじめ、最近はあらゆる物がインターネットに接続できるようになり、世の中がどんどん便利になっています。その究極形ともいえるプロジェクト「コネクティッド・シティ」が、昨年トヨタ自動車から発表され、2021年2月に着工したことをご存知でしょうか。


このプロジェクトは、connected(つながっている)という名前の通り、あらゆるモノやサービスがネットを介してつながる都市を作ろうというもの。2020年末に閉鎖したトヨタの東富士工場(静岡県裾野市)の跡地を利用して、将来的に約71万㎡の範囲で街づくりを進める予定です。



網の目のように道が走る姿から、街には「Woven City(ウーブン・シティ)」という愛称がつけられました。まずはトヨタの従業員やプロジェクトの関係者など2000名程度が生活し、多目的電気自動車・完全自動運転・ロボット・スマートホーム技術などを試験的に導入。有用性を検証することになっています。


さらに、カーボンニュートラルの木材メインの建物づくりや太陽光発電パネルの設置など、環境との調和や持続可能性も重視。燃料電池発電システムなどのインフラはすべて地下に設置される予定なので、外観もスマートな都市になりそうです。


まだ建設が始まったばかりで、なおかつ実験都市というスタンスではありますが、未来のあらゆる都市のモデルになるかもしれません。今から大いに注目しておきましょう。