電気、安全に使えていますか?

私たちのまわりのあらゆるところにある「電気」。


現代文明には電気は必要不可欠であり、とても身近な存在である反面、実は正しく扱えないと危険なものでもあるということをご存じでしょうか?


今回は日々の暮らしの中での電気の正しい扱い方と、電気のプロフェッショナルである電気工事士について紹介します。




間違った電気の使い方によるリスクと安全に使うために気をつけるべきポイント


たこ足配線




コンセントの差込口を増やすことができる便利なたこ足配線ですが、実はとても危険なものです。一つのコンセントには電流の許容量が定められており、たこ足配線によって無理に拡張すると、コードが熱くなり、火災の原因になることもあります。

差込口が足りない場合、コンセント回路を増設するようにしましょう。



差し込みプラグ




コンセントの差し込みプラグが壊れていると、感電やショートの原因となります。曲がったりグラグラしたりしている場合、取り替えるようにしましょう。

また、冷蔵庫や洗濯機の様な長期間挿しっぱなしにするものは、プラグとコンセントの間にホコリが溜まります。これを放置するとプラグ部分に電流が流れるトラッキングという現象が起こり、火災の原因になるので、定期的に掃除をしましょう。



電源コード




電源コードを乱暴に扱うと、カバーや中の銅線が損傷し、漏電や発火の原因になります。家具の下敷きにする、扉で挟む、複数のコードを束ねるといった負担のかかる扱い方は避けるようにしてください。



素人の電気工事




電気器具の修理を自ら行うことは、様々なトラブルの原因となります。専門業者、メーカーや購入したお店に相談しましょう。

また、コンセントの増設や新たに回路を取り付けるといった配線工事は、専門の資格が必要な作業です。素人によるDIYは大変危険なので、電気工事店などに依頼するようにしてください。




電気まわりのプロフェッショナル「電気工事士」




最後に、電気のプロフェッショナルとして私たちの暮らしを支える電気工事士という職業について紹介します。


電気自動車やスマートスピーカー、AIなど、日々新たなテクノロジーが生まれる中で、それを支える電気の重要性はますます高まっています。また、電気自由化によって、電力会社も自由に選択できるようになりました。このような状況を受け、電気工事業界は活発化し、工事士の需要は伸び続けています。


しかし、増える需要に対して、若者の減少や業界全体の高齢化によって、電気工事士不足が深刻な問題になりつつあります。逆にいうと、これから電気工事士になる人にとっては強い追い風が吹いている状況と言えるでしょう。



電気工事士は専門的な資格が必要な職業ですが、一度取得すれば仕事に困ることはありません。需要増加も一過性のものではなく、今後もますます業界全体の活性化が期待されています。手に職をつけ、人々の暮らしを支える仕事で活躍したい。そんな方は電気工事士を目指してみてはいかがですか?