皆さん、こんにちは。
愛知県豊橋市を拠点に、電気工事の設計から施工、メンテナンスまで手掛けているK's電設です。
皆さんは、照明の光の色を気にしたことはありますか? 光の色は、その場の雰囲気や人間の活動に大きな影響を与えます。「電球色」「昼白色」「昼光色」といった色の中から、シーンに応じた色の照明を選んで使用すれば、より素敵で快適な空間になるのです。
とはいえ、時間帯や使用者が変わるたびに、色の違う照明に取り替えるわけにはいきませんよね。そこでおすすめなのが「調光調色」機能のついた照明器具です。ここでは、調光調色の特徴やメリットについて詳しく解説します。
■照明の調光調色とは?
調光とは、照明の明るさ(照度)を調節できる機能のことです。一方で調色とは、光の色(色温度)を調節できる機能を指します。つまり調光調色とは、照明の明るさと光色の両方を調節できる機能のことです。スイッチやリモコンの他、最近ではスマートフォンやタブレットと連動し、これらを操作して調光調色ができる照明器具も増えています。
調光と調色の両方ができるメリットは、より快適な空間を作れることです。実は光には、照度と色温度のバランスがいいと快適に感じる性質があります。この法則を「クルーゾフ(クルイトフ)効果」といいます。
たとえば、色温度の低い暖色系の光は、照度が高いと暑苦しく圧迫感を覚えますが、照度が低いと穏やかで温かい印象になります。焚き火の放つ光が後者のわかりやすい例です。
また、色温度の高い寒色系の光は、照度が低いと冷たい印象を与えてしまいますが、照度が高いと目が覚めるような快適さや清潔感を与えます。日中の自然光の色などが後者の代表です。
どのような照度や色温度が適切なのかは、状況や場所によって変わってきます。それに加え、照度と色温度のバランスが重要だということを意識しておかなければなりません。本当に快適な光環境を整えるためには、調光と調色の両方ができるのが望ましいのです。
照明の色の持つ性質については、こちらの記事もご覧ください。
https://www.k-sdensetsu.com/blog/category5/151462
■調光調色は省エネにつながる!設備投資を取り戻せることも
調光調色機能は快適な空間作りにつながると知っていても、「導入には費用がかかるから……」と悩んでしまう方もいるでしょう。確かに設備の導入・交換にはそれなりのコストがかかりますが、実は長期的に見ると一概に高額とはいえません。なぜなら、調光調色が可能な照明にすると、省エネ性能のアップが期待できるからです。
上述したように、低色温度の光は低照度と相性がよく、穏やかで温かい印象になります。したがって調光調色機能がある場合、色温度を下げた時は照度も下げるのが基本ですが、照度を下げれば当然ながら消費電力も低下します。つまり、過剰な明るさを抑制することで、快適性の向上に加えて光熱費の削減にもつながるのです。
低色温度にするシーンがどの程度あるのかにもよりますが、施設によってはランニングコストが大きく低下し、いずれ設備投資を取り戻せることもあるでしょう。これまで低色温度の照明を主に使っていた施設でも、実は照度が過剰だったというケースは珍しくないので、一度チェックしてみるのがおすすめです。
■調光調色は、生産性や集客力のアップも期待できます!
調光調色のメリットは、居心地がよくなることや省エネ効果だけではありません。調光調色を使いこなすと、他にも多くの実用的なメリットが得られます。主なメリットを見ていきましょう。
・オフィスの生産性アップ
色温度が高く青みがかった光は、脳の働きを活発化させ集中力を高める効果があります。そのため、日中のオフィスの照明は色温度を高め、なおかつ高照度にしておくと、生産性のアップが期待できます。
一方、夜間に読書や勉強をする時は、集中力よりも作業記憶(情報の一時的な記憶)をする力が重要です。この場合は温かみのある低色温度(約1800K)の照明にしておくと、効率アップにつながります。
・商業施設の集客力アップ
光の色を工夫すると居心地のいい空間になり、商業施設などの集客力アップが期待できます。たとえば、商業施設のフードコートにおいては、朝は白っぽい光にして明るく開放的に。昼はもう少し温かみのある色にして、明るく快活な雰囲気に。そして夜は、より色温度を抑えた赤みのある光にし、落ち着く空間を演出するといいでしょう。
・写真映えスポットの演出
調光調色は、商業施設や観光施設における写真映えスポットの演出にも活用できます。その場の用途やデザインに応じた色の光に変えれば、思わず写真を撮りたくなるようなスポットになり、さらなる集客や満足度のアップにつながるでしょう。
このように、調光調色機能のある照明を活用すると、さまざまなメリットが得られます。商業施設やオフィスなど、シーンによって最適な光色が変わってくる施設では、特にメリットを活かしやすいでしょう。
導入には費用がかかりますが、省エネ効果によって光熱費を削減できるため、長期的に見ればそれほど大きな負担にはなりません。より快適で素敵な施設を作りたい時は、調光調色機能のある照明の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
愛知県豊橋市のK's電設は、戸建て住宅からマンション、ビル、オフィス、工場まで、あらゆる物件の電気工事ができる対応力の高さが自慢です。新設工事はもちろん改修やメンテナンスにも対応しており、豊富な実績とノウハウを活かし、お客様のニーズに合わせた最適なプランをご提案いたします。
また、工事全体への一貫対応によって、細かな工事の種類ごとに別々の業者に依頼した場合に比べ、打ち合わせの手間やコストを減らすことが可能です。照明設備工事の施工実績も豊富で、高い技術力による満足度の高い工事をお約束します。電気に関するお悩みは、どんなに小さなことでもお気軽にご相談ください。