PAS(気中負荷開閉器)の役割とは? 交換時期や点検を怠るリスクで解説  

皆さん、こんにちは。愛知県豊橋市を拠点として、豊橋市内や近隣地域で電気工事に携わっているK's電設です。


電気を安全に使うために、電気設備にはさまざまな機器が取り付けられており、そのうちのひとつがPASという機器です。ケーブルやキュービクルなどの設備が電気事故を起こした際に、周辺に停電などの影響が及ばないようにする役割を持ちます。


この記事では、PASの役割や交換時期・点検の必要性などについて解説します。




■電気のPAS(気中負荷開閉器)とは?



PAS(PoleAirSwitch=気中負荷開閉器)とは、電柱の上部にある保護装置です。設備において電気事故が発生した場合に、近隣で停電事故が起こらないようにする役割を持っています。電柱に受電点がある場合に設置されるものであり、電柱がない地域・場所ではUGSという地中引き込みタイプの装置が使われます。


停電などの事故の大半は、電力を使っている事業所や施設側のトラブルが原因と言われています。軽度の停電では漏電が起こりますが、漏電が施設内で起こると、同じ地域にある他の施設へ波及する恐れがあるのです。PAS(もしくはUGS)の設置により、漏電の影響が他の施設へ及ぶのを防げるようになります。


PASは、電力会社と需要家(電気の使用者)との責任分界点を示す役割ももっています。例えば、PASよりも電力会社側で電線が切れた場合は電力会社で対応し、需要家の建物に近ければ需要家による修繕が必要です。




■PASの故障によるリスク


PASを設置する電柱の上部は、常に雨風にさらされるため、正しく作動するためには定期的な点検が必要です。設置から10年以内であれば、3年に1度程度の点検が推奨されています。10年程度経過したら、事故や故障の発生リスクが高まることから、外見上は問題がなくとも1年に1度は点検を実施しなくてはいけません。


点検を怠ると、PASの故障を見つけられなくなります。実際にPASが故障して、絶縁不良による波及事故が発生した事例があるほか、パッキンの劣化が原因で内部に水が入り込み、絶縁低下が確認された事例もあります。


点検時に外観の錆を見つけたり、点検時の測定データに異常が見られたりした場合は、故障のリスクが高まります。PASが故障すると、停電や漏電事故の発生・拡大を引き起こすため、要注意です。


<h2>PASの交換時期は</h2>

PASは、設置してから10年以上経過すると、事故の発生件数が増加するとのデータが発表されています。10年未満であっても、劣化していたり雷の影響を受けたりすると、PASが正常に作動しなくなり波及事故が発生してしまいます。


設置環境などにもよりますが、設置後10年から15年程度での交換がおすすめです。業者と相談のうえ、適切な時期を見計らって交換しましょう。


PASの交換時期を迷っている・PASの点検の依頼先を探しているなど、PASの点検および交換のお問い合わせがございましたら、K's電設までお気軽にご連絡ください。


K's電設では、PASの設置・更新を始め、内線工事や照明のLED化などあらゆる電気工事に対応可能です。全ての電気工事に対応できることで、お客様の細かいご要望にもお応えでき、満足度の高い工事をお届けいたします。


豊富な経験と高い技術力が弊社の強みであり、愛知県・静岡県以外にも全国どこでも対応させていただきます。PASだけでなく、電気工事全般に関するご相談やお見積もりのご要望がございましたら、お電話もしくはメールでお気軽にお問い合わせください。