工場では製品を生産するため、多くの電気設備が稼働しています。その電気設備を整備し、常に安全に使用するために欠かせないのが「電気工事」です。工場の電気工事の内容は多岐にわたり、他の施設における電気工事と比較しても難易度が高いため、依頼先はよく考えて選ぶ必要があります。ここでは、工場の電気工事の種類や注意点について解説します。
■工場における電気工事の種類
一口に工場の電気工事といっても、実際にはさまざまな種類があります。主な電気工事の種類を見ていきましょう。
・高圧受変電設備工事
大量の電力を消費する工場では、一般的に標準電圧6600Vの高圧電力を受電し、100Vや200Vの低圧に変換した上で使用しています。そのために設置が必須なのが高圧受変電設備です。関連する機器を金属の箱に収めた「キュービクル」という設備がよく使われます。
・空調設備工事
空調設備(エアコン)を設置するための工事です。工場内は機械が発する熱で高温になったり、逆に天井が高いために低温になったりすることが多く、快適に作業をするためには空調設備が欠かせません。また製品の品質保持のために空調が必要になる場合もあります。
・換気設備工事
換気設備工事は、工場内の空気を入れ替える換気扇やダクトを設置・整備する工事です。工場では粉塵やオイルミスト、蒸気などによって空気が汚れやすいため、換気設備によって快適な空気環境を整える必要があります。
・動力受電工事
動力受電工事は、工場で使用する機械設備に電気を供給するため、専用のコンセントやブレーカーを設置する工事です。業務用エアコンやモーター、溶接機、昇降機、給排水用ポンプなど、工場特有の機械類は多くの電力を消費するので、綿密な配線設計により十分な電力を確保できるようにします。
・電灯設備工事
電灯設備工事は、工場内の照明器具や、それに関連するコンセント・配線・分電盤などを設置する工事です。多くの照明が設置されている工場では、照明にかかるコストだけでもかなりの金額になるため、近年では省エネや長寿命化を目的とするLED照明への切り替え工事もよく行われています。
・その他
ここまでご紹介したもの以外にも、電話を使えるようにするための電話配線工事や、コンピュータネットワークを構築するLAN工事、防犯カメラ・録画装置・警報装置を設置する防犯工事、そして火災警報器や火災感知器を設置する防災設備工事など、多くの電気工事が行われます。いずれも、安全で快適な工場を作るためには欠かせない電気工事です。
■工場の電気工事は難易度が高い!施工は専門業者に相談を
工場の電気工事は、設備の新設や増改築、保守点検に修理など、さまざまな目的で行われます。工事の目的や種類によって注意点は異なりますが、多くの電気工事に共通していえることが1つあります。それは、電気工事による工場の稼働停止時間を最小限にしなければならないということです。
工場の生産ラインは日々稼働しており、休日でもない限りは極力止めるべきではありません。しかし、電気工事を行う場合は、生産ラインの一部を停止したり、工場を停電状態にしたりせざるをえない場合もあります。必要なこととはいえ、稼働を停止している時間が長引けば、工場の業績にも影響が出てしまうでしょう。
そのため工場の電気工事では、設備を稼働させたまま作業したり、限られた時間で素早く工事を終えたりしなければならないケースがよく見られます。工場が停止している深夜や休日などに集中して工事を行い、次の操業開始時間に間に合わせなければならないこともあります。これが工場の電気工事の難しいところです。
したがって、工場の電気工事を依頼する時は、品質や安全性に加えてスピーディーに作業できる業者を選ぶ必要があります。これは熟練の職人が所属し、豊富な実績がある業者でなければできない仕事です。依頼先を選ぶ際は、事前に十分な情報収集を行い、入念な打ち合わせを経て工事計画を立てましょう。
愛知県豊橋市のK's電設は、設計から施工、メンテナンスまで、電気工事のあらゆる工程を手掛けております。電気土木工事や建柱工事にも対応でき、打ち合わせの手間やコストを減らせるのが強みです。工場の電気工事の施工実績も豊富で、お客様のニーズにとことんお応えし、満足度の高い工事をお約束します。電気に関するお悩みは、どんなに小さなことでもお気軽にご相談ください。