電気保安点検とは?保守の重要性や実施タイミングなどについて解説

皆さんこんにちは。愛知県豊橋市を拠点に幅広く電気工事を手がけているK's電設です。


電気事業法で義務付けられている電気保安点検は、工場や施設などの大型設備で漏電による火災や感電の発生を防ぎ、高圧電気を安全に使うために必要不可欠なものです。この記事では、電気保安点検の重要性や実施するタイミングを解説します。




■電気保安点検とは?



電気保安点検とは、高圧受電の電気工作物に対して、定期的な実施が電気事業法で義務付けられている点検をさします。点検の実施対象となるのは、事業用電気工作物(工場や電力会社などの需要設備)と自家用電気工作物(工場やビルの変電装置・キュービクルなど)です。


電気保安点検の実施には、主任技術者の選任が必要です。主任技術者は、電気保安点検の責任者であり、一定の条件を満たせば外部委託承認制度が認められ、自社で人材を選任しなくとも外部委託できます。




■電気保安点検業務の重要性



工場や施設などの大型設備で、電気設備の経年劣化や老朽化が起こると、設備の機能が低下し、漏電の原因となる絶縁劣化のリスクも高まります。それだけでなく、電気設備の故障や感電などの危険性も高まり、最悪の場合停電が発生して電気が使えなくなり、業務がストップしてしまうのです。これらの状況を防ぐためには、電気設備の正常な作動を定期的に確認する電気保安点検が欠かせません。


また、法律で義務付けられている電気保安点検を実施しないと、建物の所有者や使用責任者が責任を問われます。電気事業法第118条では、保安電源を実施せずに事故が発生したときに、300万円以下の罰金が科されると規定しています。


電気と建物を安全に使用し、業務に支障をきたさないためにも、電気保安点検はとても重要です。




■電気保安点検の種類と内容



電気保安点検には4つの種類がありますが、そのうち定期的に実施する月次点検と年次点検について、しっかりと理解しておくことが必要です。各点検の詳細について見ていきましょう。



・月次点検

月次点検は、原則として毎月1回行う点検であり、設備を運転したまま目視で劣化や稼働の状態を確認したり、過負荷を確認するための電圧・電力測定を行ったりします。


月次点検で異常が見つかったら、使用責任者に報告し、電気設備を安全に使うための対策が必要です。条件によっては、点検の頻度が2か月もしくは3か月に1回となる場合もあります。点検後に作成する点検報告書は、3年間保管しなくてはいけません。



・年次点検

年次点検は、原則として年に1回行う点検であり、停電状態にするため設備の電気を止めて点検する点が、月次点検と大きく異なります。設備内部の点検・絶縁抵抗測定・継電器との結合動作確認もできますが、点検前に全て停電させるため、設備の稼働スケジュールと点検スケジュールの調整が必要です。


条件によっては、年次点検が3年に1回以上の実施となる場合もあります。月次点検と同じく、点検報告書の作成と保管が義務付けられています。


電気保安点検を受けたい・電気設備の廊下による漏電が心配であるなど、電気設備に関するお問い合わせがございましたら、K's電設までお気軽にお問い合わせください。



愛知県豊橋市のK's電設では、工場・オフィス・ビルなど、大型物件の電気工事に関する豊富な実績とノウハウを持っており、お客様のご要望に合わせて最適なプランをご提案いたします。常に安全な状態で電気を使えるよう、さまざまなご要望に柔軟に対応いたしますので、電気工事や電気保安点検についてのお問い合わせがございましたら、お気軽にご連絡ください。