オフィスの電気代の相場はいくら? 消費電力の内訳と、電気代を削減してランニングコストを抑える方法を紹介  

皆さん、こんにちは。

愛知県豊橋市を拠点に、電気工事の設計から施工、メンテナンスまで手掛けているK's電設です。


オフィス・事務所では、照明に空調、OA機器など、数多くの電気機器が使用されています。必然的に電力の消費量も多くなり、昨今は電気料金が値上がりを続けていることもあって、電気代の削減に苦心している企業様も多いでしょう。日が暮れるのが早く、気温も低い冬場であればなおさらです。


効果的な節電を図るためには、まずオフィスの電力事情に関する詳しい知識を身につけておく必要があります。そこで今回は、オフィスの電気代の内訳や相場、どのような企業でもできる電気代の削減方法について解説します。




■オフィスの電気代の基礎知識~内訳と相場~


オフィスの電気代について考える上で重要になるのが、電気代の内訳(どこにどのくらいかかっているのか)と相場(毎月いくらくらいかかるものなのか)です。それぞれ詳しく見ていきましょう。



・オフィスの電気代の内訳

資源エネルギー庁の資料によると、一般的なオフィスビルにおける電力消費の内訳(冬季)は以下のようになっています。


  • 照明:32.6%
  • 空調:27.5%
  • 複合機:10.3%
  • エレベーター等:10.3%
  • パソコン:9.4%
  • その他:9.9%


ご覧の通り、照明と空調だけで全体の約60%を占めています。つまり、オフィスの節電を図りたい時は、特に照明と空調の節電に力を入れるのが効果的というわけです。


なお、夏季は空調の比率が増え、照明の比率が減ります。結果として電力消費の順位も、1位が空調で2位が照明と逆転します。ただ、空調と照明だけで全体の約60%を占めている状況は変わりません。



・オフィスの電気代の相場

オフィスの1か月あたりの電気代は、オフィスの面積や従業員数によって異なります。目安としては以下のようになっています。


  • 10坪(約6人):約20,000円
  • 30坪(約20人):約40,000円
  • 80坪(約50人):約80,000円


当然ながら、オフィスの規模が大きくなるほど電力消費も増え、電気代も高くなります。面積の増え方に比べると電気代の増え方は緩やかですが、それでも高くなるのは避けられません。また、10坪の小規模なオフィスでさえ毎月約2万円もかかるわけですから、節電対策が非常に重要であることがわかります。


もちろん、これらの数字はあくまで平均的なものであり、実際の電気代は業務内容や稼働時間、電気機器の種類や数、性能、使用方法などによって大きく変わります。また、電気料金の単価も地域や契約プランによって異なりますので、自社の電気代を正確に把握するには電気会社に問い合わせるか、電気料金の見積もりサービスを利用するとよいでしょう。




■オフィスの電気代を削減してランニングコストを抑える方法



電気代は、オフィスにかかる大きなランニングコストです。電気代を削減できれば利益が増え、経営にとって大きなプラスとなります。


前述した通り、特に節電の効果が高いのは、電力消費の比率が大きい空調と照明です。そこで、以下のような節電方法を試してみましょう。



・空調設備のメンテナンス

空調設備のフィルターが汚れていると、空調効率が落ちてしまいます。2週間に1回程度のペースでフィルターを掃除しましょう。また、1年~2年に1回程度のペースで、専門業者に空調のクリーニングを依頼するのもおすすめです。



・空調の設定温度の見直し

空調の設定温度を1℃緩和すると、電気代は約10%低下します。暖房なら1℃下げた場合、冷房なら1℃上げた場合に、電気代が約10%安くなるわけです。必要以上に設定温度を高くしたり低くしたりせず、適切な温度に調整しましょう。


なお、空調の設定温度について「冷房は28℃、暖房は20℃が目安」といわれることがありますが、これは正確ではありません。環境省が推奨しているのは、「室温」を夏季28℃、冬季20℃とすることです。


昨今は極端な暑さや寒さを記録する日も多く、設定温度が28℃や20℃だと適温にならないこともあります。実際の室温を見ながら設定温度を調整してください。



・照明をLEDに変更する

照明の最も効果的な節電方法が、LED照明への切り替えです。LED照明は白熱電球や蛍光灯に比べて消費電力が少なく、寿命が長いという特徴があります。使い方にもよりますが、最大で蛍光灯の1/3程度にまで消費電力を抑えることが可能です。白熱電球や蛍光灯、水銀灯は生産中止に向かっているという事情もあるので、早めにLEDへ交換するといいでしょう。


なお、照明をLEDに変えるには、基本的にLED照明に適した配線にするための工事(バイパス工事)を行います。この工事は電気工事士の資格が必要なので、専門業者に依頼する必要があります。


工事費用は照明器具の数や種類、工事の難易度によって異なりますが、目安としては1台あたり3,000円~5,000円程度です。工事費用は一見高く感じるかもしれませんが、長期的に見れば電気代の節約で元が取れます。



・人感センサーを導入する

トイレや廊下など、オフィスの中でも使用頻度が低い場所には、照明に「人感センサー」を取り付けてみましょう。人の存在を感知して自動で照明がオンになり、いなくなれば自動で消灯されるので、照明のつけっぱなしによる電力の無駄をなくすことができます。



電気料金の値上がりは、今後も当面続くと考えられます。会社の経営に与える影響は小さくありませんから、オフィスでは積極的な節電に取り組み、コストを削減することが大切です。まずは空調の設定温度の見直しやフィルターの掃除から始め、従来型の照明器具は早い段階でLEDへ切り替えるといいでしょう。


K's電設では、LEDの特徴を最大限に活かした工事やメンテナンスを行っています。東海地方のオフィスや工場、倉庫、病院など、規模の大きな施設でのLED照明交換工事はお任せください。


経験豊富なスタッフが一丸となって、お客様のご要望に合わせた施工を行います。弊社は設計から施工、メンテナンスまで幅広く対応できるのが強みです。電気設備に関するお悩みは、K's電設までお気軽にご連絡ください。