雷の電圧は何ボルト?雷の威力(エネルギー)を紹介!

雷が発生すると、強い光とともに轟音が響き渡ります。凄まじい威力であることは明らかですが、雷には一体どれくらいのエネルギーがあるのかご存じでしょうか。雷は通常、大気中の雲の中で静電気の蓄積によって発生します。雲内部では正電荷と負電荷が分離され、その間の電位差が高まると雷放電が起こります。雷放電によって荷電粒子が大気中を移動し、大気中の電場を急激に変化させます。この急激な変化によって、雷の電圧が非常に高くなるのです。


一般的に家庭用の電気は100ボルトですが、雷の電圧はその100万倍である1億ボルトです。100Wの電球で例えると、約90億個のエネルギーだと言われています。落雷時には更に電圧が高まり、約10億ボルトになることもあるそうです。また、雷の観測例はいくつかありますが、一回あたりのエネルギーは約3億J(ジュール)から15億Jです。


一つの雷が放出するエネルギーは、1000台の高速列車が一緒に走るほどのパワーに相当します。さらに、雷のエネルギーをキロワットに換算すると、約80kWhから400kWhとなります。これは一般家庭の1ヶ月から2ヶ月分の電気量と同じくらいのものです。これが1000分の1秒程度という一瞬で放出されるエネルギーだと思うと、雷の威力がお分かりいただけたのではないでしょうか。

そのようなエネルギーが雷に宿っているのですから、雷は自然の力の一つとして、私たちに驚きと危険性を再認識させてくれます。