ゴミの分類にはさまざまな種類がありますが、中には回収・処分方法が特殊で手間がかかるものもあり、電球もその一つです。
皆さんは家庭で使っている電球が切れたときの捨て方を、把握されているでしょうか。電球は種類ごとで捨て方が異なり、自治体によっても対応が変わってくるため、正しい電球の捨て方を知っておきましょう。
■電球の捨て方を把握するには、電球の種類を確認
日本は、世界の中でもごみの分類が細かい国と言われています。電球も同様であり、種類ごとに分別してから捨てなくてはいけません。
ごみの捨て方は、日本全国で一律に決まっているのではなく、自治体ごとで異なります。これは、自治体が保有するごみ処理施設の処理能力によって捨て方が決まっているためです。隣の自治体であっても、ごみの処理法が全く違うケースも多く、一律に正しい処理方法を定めるのは難しいのです。
家庭で使われている電球は、白熱電球・LED電球・電球形蛍光灯の3種類に大別されます。見分け方として、LED電球はソケット接合部以外の金属部分が多い電球です。白熱電球は、球体と金属の間にプラスチック部分がありません。電球型蛍光灯は、球体と金属の間にプラスチック部分があり、型番が「EF」から始まると覚えておくと便利です。
・白熱電球・LED電球の捨て方
白熱電球とLED電球は、有害物質のひとつである水銀は原料に使われていません。そのため、一般ごみ、普通ごみ、陶磁器・ガラスなどのごみ、資源などに分類されますが、基本的には「燃えないごみ」として扱う自治体が多いようです。分類の種別や回収場所などは、自治体へ確認しましょう。
・電球型蛍光灯の捨て方
蛍光灯は、直感型や丸型のものだけでなく、先に述べたような電球型も市販されています。蛍光灯には、水銀が使われているため、正しく処分しないといけません。間違った捨て方をすると、健康被害や環境汚染を引き起こす原因になります。
電球型蛍光灯を捨てるときには、水銀が含まれている旨が分かるようにすることが大切です。自治体によっては、「蛍光灯キケン」などと表示したうえで普通ごみに出すよう決まっているところもあります。ほかにも、有害ごみ、不燃ごみ、資源などの分類になっている自治体もあるため、自治体のルールをしっかり確認してから処分しましょう。
■電球を捨てるときに配慮したいこととは
電球は、薄いガラスでできているため、とても割れやすい性質があります。安全に捨てるために、購入した時の箱が家にあればその箱に入れて処分しましょう。箱がなければ、新聞紙や厚紙などに包んでから処分しましょう。
蛍光灯を、通常のごみと同じように出す自治体では、蛍光灯が入っている旨の表記が必要なところもあります。他のごみと混ぜないように、必ず別の袋に入れることも大切です。
■電球のごみの処分費用は?回収ボックス等もおすすめ
電球ごみを処分するのに、基本的に費用はかかりません。自治体の中には、役所をはじめとする公共施設やスーパーマーケット、家電量販店などに電球の回収ボックスが設置されているところもあります。回収ボックスで回収できる電球の種類を、細かく分けている自治体もあるため、ボックスに入れる前にチェックしましょう。ボックスの設置場所は、自治体のホームページなどで確認できます。
電球ゴミを処分する時には、電球の種類を確認したうえで、必ず自治体のルールを確認しましょう。特に、水銀を含む電球型蛍光灯の処分には、注意が必要です。
電球は、回収された後リサイクルされ、資源の再利用に活用されます。資源の有効活用のために、ルールに沿って適切に処分しましょう。