電気風呂って一体どんな仕組みなの? 「ビリビリ」の正体と効能を解説

スーパー銭湯や温泉などによく設けられている「電気風呂」。最初は入るのに少し勇気がいりますが、慣れればあの「ビリビリ」が気持ちいいですよね。あの刺激は、一体どのような原理で発生しているのでしょうか?


電気風呂の仕組みは、浴槽の内部に電極が埋め込まれており、そこからお湯に低周波の電流を流すというものです。電圧は低いため、基本的に人体に害はありません(持病のある方やペースメーカーを入れている方は入浴を避けるべき)。要するに、整形外科や接骨院などで受けられる低周波治療と同じような仕組みです。


そのため電気風呂に入ると、電流の作用によって筋肉が収縮し、お湯の温熱との相乗効果によって血行が促進されます。そこへ水圧によるマッサージ効果も加わることで、肩こり・腰痛・関節痛・筋肉痛などの緩和が期待できるのです。


もちろん、この効果はあくまでも一時的なものに過ぎません。健康のために最も重要なのは、肩こりや腰痛の根本的な原因を改善することです。電気風呂を定期的に利用しつつ、普段の生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。


ちなみに、電気風呂の刺激は電極の種類によって異なり、連続的な刺激を与えるタイプやマッサージのように揉むタイプ、肩たたきのようなタイプなどがあります。特に人気が高いのは、複数の刺激を与えられるマルチタイプです。最も気持ちいい電気風呂を探して、銭湯巡りをしてみるのもいいでしょう。