誘導灯(非常口マーク)は実は2種類ある! それぞれの意味と正しい避難方法を解説

非常口は、火災等の非常事態が発生した場合に備えて設置された出口です。

この非常口の位置を知らせてくれる誘導灯(非常口マーク)は、災害時の避難をスムーズにするため、さまざまな建物に設置されています。皆さんも、人が出入り口を潜ろうとする様子を表したマークを、これまで何度となく目にしたことがあるでしょう。


■誘導灯(非常口マーク)の種類

ところで、この誘導灯のマークは、大きく分けて2種類存在することをご存知でしょうか? 簡単にいうと、背景が白地で文字・矢印が緑色で書かれたものと、背景が緑地で文字が白抜きになっているものがあります。これらはただデザインが違うだけでなく、それぞれ意味が異なるのです。



・白背景の非常口マーク


まず、白背景の誘導灯は正式名称を「通路誘導灯」といい、非常口までの経路を示していて、矢印の方向に進むと、避難口にたどり着けることを意味します。



・緑背景の非常口マーク


一方、緑背景の誘導灯は正式名称を「避難口誘導灯」といい、これは、「避難口」そのものを表します。つまり、このマークを見つけた場所が、実際に避難できる場所であることを示しています。


要するに、白背景の誘導灯の矢印をたどっていくと、緑背景の誘導灯が設置された非常口へとたどり着けるのです。このことを覚えておくと、マンションやオフィス、ホテル、スーパーなどで火災にあった際、スムーズに避難することができます。万が一の時に命を守るためにも、普段から誘導灯や非常口を確認する習慣をつけておきましょう。