電波時計はなぜ毎日正確なの?仕組みや狂ってしまう原因を紹介

腕時計であれ置時計であれ、時計は正確な時刻を伝えてくれることが何よりも大切ですよね。世の中にはいろいろな時計がありますが、非常に正確な時計として知られているのが「電波時計」です。


電波時計とは、国家標準もしくは国際標準として政府機関などが送信している「標準電波」を受信し、時刻やカレンダーを自動的に修正する機能を持つ時計です。標準電波の送信所には、極めて精度の高いセシウム原子時計があり、それをもとに正確な時刻の情報を発信します。電子時計は内蔵アンテナによって、1日に1回標準電波を受信し、その都度正確な時刻に修正しているのです。


しかし、そんな電子時計も、ちょっとした原因によって時刻が狂ってしまうことがあります。よくあるのは、時計の電池不足による電波の受信力の低下です。山奥や地下といった電波状況の悪い場所にいる時も、標準電波の受信に失敗して時刻が狂う場合があります。


その他、衝撃による「針ずれ」や、テレビなどの近くに置いておくことによる「磁気帯び」、そして内部の部品の劣化や単純な故障なども時刻が狂う原因です。たとえ電波時計を使っていても、本当に時刻やカレンダーがあっているのか時々チェックし、必要に応じて電池の交換や修理などを行うといいでしょう。