皆さんはご自宅でインターネットを使っていて、「何だか速度が遅い」「頻繁に切断される」といったトラブルに見舞われた経験はありませんか? 最近はリモートワークをする方も増えていますから、ネット回線が不安定になるのは困りものです。これは一体何が原因で、どうすれば改善できるのでしょうか。
まず考えられるのは、ルーターやLANケーブルといった回線設備の問題です。これらが経年劣化していたり破損していたりすると、通信速度が遅くなったり不安定になったりします。また、機器の過熱によって一時的な不具合が発生している可能性もあります。一度すべての機器を再起動し、古い機器は新しいものに交換するといいでしょう。
それでも改善しない場合は、もっと根本的なところに問題が隠れている可能性があります。よくあるのは、そもそも回線速度が遅いプランを契約していたり、データ通信の基準値を超えたために通信制限をかけられていたりといったケースです。
以前は特に問題なかったものの、リモートワークによって大量のデータを扱うようになった結果、不都合が生じてしまったという事例も珍しくありません。これは契約の見直しで改善できることが多いので、契約している通信事業者に問い合わせてみましょう。
さらに、ルーターやLANケーブルが対応している通信規格が古かったり、速度の速いIPv6接続に対応していなかったりする可能性もあります。これらも多くの場合は、機器の見直しによって改善可能です。
一方、回線事業者側の設備や集合住宅内のネットワークが混雑して遅くなっているケースだと、ユーザー側で対応するのはなかなか難しいものがあります。一時的なものならともかく、毎日特定の時間帯に必ず遅くなるようであれば、住居や回線事業者の見直しも必要かもしれません。記録を付けた上で、回線事業者に相談してみるといいでしょう。