水道光熱費を節約したい時は、まず水道代を見直しましょう!

水道光熱費は、生活していく上で必ず発生する費用です。消費支出全体に占める割合も小さくないため、何とか節約しようと努力している方も多いでしょう。節約の方法はさまざまですが、意外と知られていないポイントがひとつあります。それは、「人数の多い世帯ほど水道光熱費に占める水道代の割合が高くなる」ということです。


実のところ、電気代が水道光熱費に占める割合は、単身世帯であろうと2人以上の世帯であろうと49%前後でほとんど変わりません。ガス代に至っては、世帯の人数が多いほど割合が減っていきます。一方、水道代の割合は単身世帯だと18%程度なのに対し、4人世帯だと25%を超えてしまうのです。



電気代の割合が変わらないのは、電力自由化によって各家庭の状況に合ったプランを選べるようになり、家族の人数増加に伴う電気料金の上昇が緩やかになったことが一因と考えられます。照明やテレビ、エアコンといった家電は家族で共有する場合が多く、単に人数に比例して電力消費量が増えていくわけではないことも関係しているでしょう。


これに対し、水道は地域の水道局が管理しているため、割引サービスの類がありません。家族で共有できるのも湯船のお湯くらいしかなく、人数が多くなるとその分水道代が増えてしまいます。つまり、人数の多い家庭で水道光熱費を節約したい時は、まず水道代に目を向けるのが望ましいのです。次回の記事では、水道代を抑える具体的な方法をご紹介します。


【参考】

総務省統計局 家計調査(家計収支編) 調査結果 2020年(令和2年)

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00200561&tstat=000000330001