電気料金が値上がり傾向の昨今、毎月の電気代はとても気になるもの。請求書にはしっかり目を通しておきたいところですが、その中に「燃料費調整額」という項目があります。プラスになっていることもあればマイナスになっていることもありますが、これは一体何を意味しているのでしょうか?
簡単に言うと燃料費調整額とは、「燃料費調整制度」に基づいて、火力発電に使う燃料の価格変動を電気代に反映させたものです。日本は火力発電の割合が高く、その燃料として原油・石炭・天然ガスといった「火力燃料」を使用します。火力燃料の価格は常に変動しており、安くなれば電力会社は得をしますが、高くなれば損をしてしまいます。
これを放っておけば、電力会社の経営は不安定になり、電力供給にも支障をきたすでしょう。そのため、燃料価格の変動に合わせて電気代に燃料費調整額を加えることで、電力会社の経営を安定させ、消費者も安定して電気を受け取れるようにしているのです。
直近では、2021年8月〜2021年10月の燃料価格が公表されたことに伴い、2022年1月分の電気料金における燃料費調整額を変更する電力会社が多く見られます。調整額をいくらにするかは電力会社によって異なるため、電気代が上がり続けて困る場合もあるでしょう。根本的に電気代を削減したければ、電力会社の切り替えを検討してみてください。