意外と知らない?コンセントには「正しい方向」があります

みなさんはコンセントにプラグを差し込む時、向きを気にしたことはありますか? 「そんなのどっちでも同じじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はコンセントには「正しい方向」があります。


まず、ご自宅のコンセントをよく見てみてください。2つの穴のうち、(一般的には)左側の穴の方がわずかに長いことがおわかりいただけるでしょう。実は、右側の短い穴(7mm)は「電源側」といい、電圧がかかっています。一方、左側の長い穴(9mm)は「設置側」といい、アースにつながっているのです。


アースは通常より高い電圧がかかるのを防ぐためのもので、落雷や電線の故障などの事故によって高電圧の電気が流れた際、その電気を逃がす役割を果たしています。つまり、電気を供給するのは右側の穴、万が一に備えて安全を確保しているのが左の穴と、完全に役割が分かれているわけです。



とはいえ、一般的な電気機器の場合は、プラグをどちらの向きで差し込んでも使うことができるため、あまり気にする必要はありません。しかし、AV機器などには差し込む向きが決まっているものもあり、逆に入れるとノイズが入ったり音質が低下したりする可能性があります。パソコンやAV機器を使う時は、プラグとコンセントの向きを気にしてみるといいでしょう。