今年の秋は「節約の秋」に!秋にやっておきたい節電のポイント


秋は暑すぎず寒すぎず、1年の中でも比較的過ごしやすい季節です。

スポーツの秋や芸術の秋といわれるように、いろいろな活動に精を出すのに適した季節でもありますが、実は「節約の秋」にもできます。エアコンを使わずに済む季節だからこそ、電気の無駄を省いたり電気代のかけ方を見直したりしやすいのです。


ここでは、秋にやっておきたい電気代節約のポイントをご紹介します。




■少しの工夫で効果大!主な家電ごとの節電方法



以前の記事(https://www.k-sdensetsu.com/blog/category5/133016)で、スマートフォンの充電には電気代がほとんどかかっておらず、節電をするなら他の家電に目を向けた方がいいことをお伝えしました。今回はそこをさらに掘り下げて、主な家電ごとの節電方法を見ていきましょう。



・照明器具

照明器具の節電の基本は、LEDへの切り替えです。価格は蛍光灯より高めですが、電力消費量が小さく寿命も非常に長いため、コストパフォーマンスでは圧倒的に上回ります。同様に、インバーター式の照明(電気の周波数を家庭の使用目的に合わせて変換する照明)も、電力を光に変換する効率が高く節電に役立ちます。


さらに、リビングなどでは間接照明を活用してみましょう。薄暗いイメージがあるかもしれませんが、工夫して配置すれば照明の数が少なくても部屋を明るくできます。



・エアコン

エアコンは、設定温度が高すぎたり低すぎたりすると、余計な電力を消費します。適温を保てる程度に設定しましょう。なお、「夏は28C°、冬は20C°がちょうどいい」という説がありますが、これは「室温」の話であってエアコンの設定温度ではありません。熱中症などの心配もあるため、無理をしないことが大切です。


また、エアコンのフィルターが汚れていると機能が低下し、効率が悪くなります。月に1回~2回程度は掃除をするのがおすすめです。さらに、扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させ、遮熱カーテンを使ったりドアの開閉を減らしたりして室温を安定させれば、より節電につながります。



・テレビ

テレビを見ていない時に消すのは基本中の基本ですが、この時リモコンで切るだけでなく、主電源をオフにしておきましょう。主電源が入ったままだと、画面が映っていなくても余計な電力を消費してしまいます。画面はまめに掃除すれば明るさがアップし、設定で明るさを落としても見やすい状態を保てるので試してみてください。



・冷蔵庫

冷蔵庫のドアの開閉が多いと内部の温度が上がり、余分な電力を消費してしまいます。ドアの開閉は短時間で行い、閉め忘れがないように注意しましょう。


また、冷蔵庫は壁から少し離して設置すると、放熱の効率がアップして節電につながります。内部は効率よく冷やすため、詰め込みすぎないように間隔を空けることが大切です(冷凍庫は逆に隙間をなくす)。設定温度が低すぎないかどうかも確認してみてください。


これらの対策に加え、場合によっては省エネ家電の購入を検討するのもおすすめです。国が定める省エネ基準を達成している製品には、緑色のマークがついていて判別できるようになっています。購入にお金がかかっても、長い目で見ると節約につながるので、家電を買い替える際は注目してみましょう。




■電力会社の見直しも検討してみましょう



電気代を節約するためのもう1つの方法が、電力会社の見直しです。近年では電力の全面自由化により、電力会社を自由に選べるようになりました。いわゆる新電力会社はさまざまな料金プランを用意していることが多く、自分の電気使用状況に適した料金プランを選べば、電気代を節約できる可能性があります。


代表的なのは、時間帯によって料金単価が異なるプランです。主に日中が高くて夜間や早朝は安いことが多く、仕事で日中は家にいない人なら、一般的なプランに比べて電気代が安くなります。他にも子供がいる家庭向けのプラン、基本料金が無料で使った分だけ支払うプランなど、面白いプランが多数用意されているので比較検討してみましょう。


ただし、切り替える場合は違約金や支払い方法などにも注意して進める必要があります。1年~2年以内に解約すると違約金が発生したり、支払い方法がクレジット払いのみだったりする新電力会社は珍しくありません。既存の大手電力会社とも比較しつつ、本当にお得になる電力会社や料金プランを探してみてください。