大雨や台風で停電したらどうする? 行動の注意点やおすすめ防災グッズを紹介

 

日本ではここ数年、豪雨や台風といった気象災害が多発しています。令和2年の7月豪雨や令和元年の東日本台風は、各地に大きな被害をもたらしました。これらの災害時には、水害や強風が怖いのはもちろんですが、停電にも十分な注意が必要です。ここでは、台風や大雨の時に停電が発生する理由や、停電時の注意点について解説します。



■台風や大雨でなぜ停電が起きる?



台風や大雨の時に停電が起きる理由はいくつかあります。最もよく見られるのは、強風で飛ばされてきた飛来物によって電線が切れたり、電気設備が損壊したりするケースです。風があまりに強い場合は、強風そのものによって電線が切れたり、電線が取り付け部分から外れたりして停電が起きることもあります。電柱が根元から倒された事例すらあるのです。


また、大雨の影響で土砂崩れや洪水が発生し、電柱が倒壊しても停電が起きます。落雷によって、電線や電気設備が故障して停電になる場合もあるでしょう。さらに、災害によって発電所そのものが稼働を停止する可能性も考えられます。火力に水力、風力、太陽光、そして原子力発電所も無関係ではありません。


こういった要因で停電が発生すると、復旧には時間がかかります。たとえば、令和元年に台風15号が房総半島を襲った時は、停電からの全面復旧に3週間程度かかりました。停電中は生活が大きく制限されてしまうため、台風や大雨の季節が近づいてきたら、十分に備えておかなければなりません。



■停電が起きたら注意してほしいこと



停電が発生すると、電池式やバッテリー式のものを除いて、多くの電化製品が使えなくなってしまいます。昼間でももちろん困りますが、夜間に発生すると照明が消えて真っ暗になってしまうため、非常に危険です。停電が発生した時は、何に注意して行動すればいいのでしょうか。


まず、夜間に停電が発生した場合、むやみに動き回るのは危険です。身の安全を最優先に考えつつ、懐中電灯などの明かりになるものを確保しましょう。明かりを確保したら、注意深く動きながら停電の原因を確認します。災害時とはいえ、もしかすると電気の使いすぎでブレーカーが落ちただけかもしれません。


次は、電化製品のスイッチを切り、プラグをコンセントから抜いておきます。放っておくと、停電前に使っていた家電が復旧時に突然動き出し、事故や火災につながるおそれがあるからです。アイロンやヒーター、ドライヤーといった電熱機器のプラグは、優先的に抜いておきましょう。家を離れるなら、必ずブレーカーを落としてください。


その他、停電中はオートロックやエレベーター、立体駐車場、エアコンにガス給湯器なども使えなくなります。窃盗などの犯罪には注意しなければなりませんし、夏場は熱中症への警戒が必要です。冷蔵庫や冷凍庫の中身も冷やされなくなってしまうので、復旧後も食べていいかどうかは慎重に考えましょう。



■停電時にあると助かるもの



停電時に困らないようにするためには、普段からの備えが重要です。防災グッズを準備しておけば、停電が長期化しても救助が来るまで耐えることができます。防災グッズには多くの種類がありますが、停電への備えに注目した場合、どのようなものを用意しておくべきでしょうか。


まず必要なのは、やはり懐中電灯です。ただ、暗闇の中でもすぐに見つけられる位置になければ意味がありません。手探りでも簡単かつ安全に取りに行ける場所に設置しておきましょう。保安灯も設置しておくと、停電時に自動で点灯してくれるため安全性が高まります。ドアノブや階段など、停電時に見つけたい場所・よく見たい場所に、発光テープを貼っておくのもおすすめです。


また、電池式ラジオを用意しておくと、停電が長引いた時の情報源として役立ちます。使わなくても電池は消耗していくので、定期的に交換するようにしてください。予備の電池やモバイルバッテリーもあると便利です。さらに、手回し発電機・充電器があると、スマートフォンなどの充電に使えます。


そして、防災グッズの基本である、飲料水や非常食も用意しておいた方がいいでしょう。給水方式によっては停電時に断水する場合がありますし、前述の通り冷蔵庫の食料が食べられなくなることもあるからです。バスタブにも水を張っておけば、トイレを流す時などに使えます。


もちろん、最も重要なのは心の準備です。停電はいつまで続くのかわからないことも多く、不安と暗闇の中で過ごしていると心身に負担がかかります。あらかじめ停電の長期化を想定し、心に余裕を持って臨めるようにしてください。