新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの生活は大きな変化を迫られました。少しでも感染リスクを避けるべく、いろいろな工夫をしている方も多いでしょう。しかし、その結果としていくつかの弊害も発生しています。特に身近な問題が、家庭での電気代の増加です。
ここでは、コロナ禍における節電の方法について見ていきましょう。
■新型コロナにより「おうち時間」が増え、電気代も増加
コロナ禍で電気代が増加している原因は、いわゆる「おうち時間」の増加です。感染リスクを避けるため、政府は在宅勤務やリモートワークを推奨しており、実際に多くの企業が勤務のあり方を見直しました。加えて、私用での外出も自粛せざるをえなくなった結果、自宅で過ごす時間が非常に長くなったのです。
こうなると必然的に、電化製品を使用する機会も増え、電気代が高くなります。テックマークジャパン株式会社が2020年4月に首都圏で実施したアンケートでは、在宅勤務をしている人の50.2%が、電気代の増加に悩んでいると回答しました。消費電力の表示機能や省エネモードを搭載した電化製品を希望する人が多いこともわかっており、節電意識の高まりがうかがえます。
■「おうち時間」で増えた電気代、どうやって減らす?
新型コロナの収束が見通せない現状では、「おうち時間」を増やさざるをえず、当面は電気代に悩まされる状況が続くと思われます。では、どうすれば少しでも電気代を節約できるのでしょうか。
代表的な方法は、電力会社の切り替えです。2016年4月の電力自由化以降は、いわゆる新電力への切り替えが可能になりました。新電力の料金プランは従来に比べて安いものが多く、うまく使えば電気代の削減が期待できます。現在の電力会社のままでも、プランの見直しによって電気代節約につながる場合があるので、検討してみましょう。
また、より手軽に実行できるのが、待機電力(待機時消費電力)の削減です。多くの電化製品は、電源を切っていても電力を消費しており、この電力を待機電力といいます。待機電力は、家庭で消費する電力の約1割を占めており、決して小さくありません。使っていない電化製品はプラグを抜くか、主電源を切ってしまいましょう。
そして、家族がなるべく同じ部屋で過ごすようにし、複数の部屋で電力を消費しないようにするのも有効です。全員がバラバラの部屋で過ごしていると、その分だけ照明やエアコンをつけることになり、電気代がかさんでしまいます。みんなでリビングに集まってゆったり過ごす時間を意図的に作るなど、工夫をしてみてはいかがでしょうか。
■新電力に切り替える際、「市場連動型プラン」には要注意
電気代節約のために新電力に切り替える時は、どうしても目先の安さに注目してしまいがちです。しかし、中には一定のリスクを伴うプランもあるため、慎重に契約しなければなりません。特に注意が必要なのは「市場連動型プラン」です。
市場連動型プランは、文字通り電気の市場価格に連動して、料金が変動する性質があります。そのため、猛暑や厳冬によって電力需要が高まると、単価が大幅に高騰してしまうのです。実際に今年は、記録的な大寒波の襲来によって、電気の市場価格が大暴騰。多くの市場連動型プラン契約者が、電気料金の支払いに悩むことになりました。
したがって、市場連動型プランを契約する時は、今現在の市場価格だけを見てはいけません。過去のデータも参考にし、どのくらい料金が変動するのかを確認しておくのが望ましいでしょう。
■無理な節約は厳禁! 冷暖房を止めると命の危険も
電気代を節約したい時は、もう1つ注意しなければならない点があります。それは、電気料金を抑えたいがために、冷暖房を無理に止めてはいけないということです。
冷暖房の効いていない部屋で過ごした場合、夏場なら熱中症、冬場なら低体温症などのリスクがあります。いずれも命に関わる問題であり、そうでなくとも体調を崩しかねません。その他の電化製品も、無理に使わずにいると生活の質を低下させてしまいます。決して無理をせず、より現実的な方法で節電に挑戦するといいでしょう。
愛知県豊橋市のK‘s電設は、あらゆる物件の電気工事を手掛けています。設計から施工、メンテナンスまで何でも対応できるのが強みです。設備の設置・修理や新電力への切り替えなど、電気工事に関するご依頼やお悩みがありましたら、お気軽にK‘s電設までご連絡ください。