災害時に気を付けるべき電気使用方法とは?




台風の被害により、千葉県などでは大きな被害が出ている地域もあるかと思います。台風などにより電気が遮断されてしまったときに、復旧するまでどのような行動をした方がいいのだろうかと疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、電気が遮断され停電したときの対処法や、その後通電する際に気を付けるべきポイントについてご紹介いたします。




■自宅を出るときはブレーカーを落とす



まず、停電中に自宅を出るときは、ブレーカーを落としてください。災害時の停電で気を付けた方がいいこととして、「通電火災」というものがあります。通電火災とは、停電で止まった家電が通電後に漏電するなどして発生する火災のことです。

通電火災には、傷ついた電化製品や電気ケーブルにごみなどが付着してしまい、それに引火して火災に発展してしまうといったケースもあります。

また、冬時期などは停電により止まっていた暖房機器が倒れ、通電後に過熱して火災に至ってしまうという場合も考えられます。停電している際にはブレーカーを落として、安全を確認したうえでご自宅を出るようにしてください。

加えて、落としたブレーカーをあげる際に、操作しても電気が復旧しない場合や操作方法がわからないといった場合は、お近くの電気工事店にご相談ください。




■コンセントを外すべき家電



停電のときにコンセントを外すべき家電は、「テレビ」「暖房器具やアイロンなどの発熱する電気器具」「モーターを使うなど起電力が大きい電気器具」です。これらの家電は、通電して一斉に動き出した際に消費電力が大きいので、“ブレーカーが落ちる・ヒューズが飛ぶ“といった現象が発生し故障してしまうことが考えられます

よって、テレビや暖房器具などは、通電の開始に備えてコンセントから外しておく方が賢明です。


一方で、「冷蔵庫」や「エアコン」は、コンセントから外す抜く必要はありません。ただし冷蔵庫においては停電中の庫内温度の上昇を防ぐために、開け閉めはできるだけ控えましょう。

また、使用しているコンセント周りについても、火災につながるようなゴミやホコリなどが付着していないかを、こまめに確認しておくことをおすすめします。




■破損した・濡れた家電は使用前に点検を!




災害などで破損してしまったり水で濡れてしまったりした家電製品は、使用を再開する前に一度点検してもらいましょう。破損したまま・濡れたまま使用すると、漏電などのトラブルを引き起こしてしまう可能性があり、故障や火災の原因になり得ることが考えられます。

また、破損などに気付かずに使用することでケガをしてしまったり、火災が発生してしまったりすることもありえます。

このような事故を防ぐために、災害発生後に家電製品について、以下のポイントをチェックしておきましょう。


1. 転倒や落下はしていないか?

2. 水はかかっていないか?

3. 異常な音や臭いは発生していないか?

4. コードやプラグなどが破損していないか?


これらのポイントは見た目でわかるものですが、中には見た目ではわからず、内部で異常が発生している場合もあります。

災害発生時には、念のためにも、一度専門の業者などに家電をチェックしてもらってから使用するようにしましょう。




■まとめ


災害などで停電してしまったとき慌ててしまうことがないように、このような注意すべきポイントを事前に知っておくことが大切です。このようなポイントを知っていることで日頃の防災意識も向上しますし、万が一に備えた防災対策を行うことができます。


防災対策に絶対はありませんが、被害を最小限に防ぐためには、正しい対策と行動が必要不可欠です。しっかりと知識を身につけ、ご自身とご家族の安全を守っていきましょう。