冬から春にかけてだんだん暖かくなってくるものの、まだまだ朝晩は冷え込みますよね。寒さが残る朝晩に、どうしても使用してしまうのが暖房機器。石油を使用して室内を温めるものであれば石油代がかさみますが、今は電気を使用するものが一般的になっているかと思います。
電気は日常生活の中で暖房機器のみならず、使用するエネルギーです。だからこそ、節約できる部分があるなら少しでも節約して、少しでも電気代を抑えたいものですよね。
そこで今回は、待機電力について触れるとともに、年間にかかる電気代や待機電力をカットする方法についてご紹介いたします。
■待機電力の電気代は?
そもそも待機電力とは、どのようなものなのでしょうか?待機電力とは、コンセントに接続された家電製品に、電源が入っていない状態でも消費している電力のことです。コンセントに接続している電化製品は、次の起動に備えて少し電力を消費しています。当分使う機会がないと考えられる電化製品だと、コンセントにつないでいるだけで電力を消費してしまうので、電気代の節約には、この待機電力をカットする対策も有効手段のひとつです。
待機電力の中でも特に電力を消費するといわれているのが、給湯器やエアコン、テレビ、ビデオ機器といった電化製品です。日常生活での使用頻度が多い家電ですが、これらの待機電力をうまくカットできれば、月々の電気代を節約できるでしょう。
それでは、この待機電力には毎月いくらの電気代がかかっているのでしょうか?2012年に通商産業省・エネルギー庁が公表した資料によると、一般家庭における平均的な待機電力量は、全体の6%を占めているようです。月々の電気代が1万円だと仮定すると月600円、年間で7,200円の電気代がかかることになります。電気代を節約するためには、この待機電力にかかる電気代をカットすることを検討してみるといいでしょう。
■待機電力をカットする方法
消費電力をカットする最も直接的な方法は、電化製品のコンセントを抜いてしまうことです。コンセントを抜くことで効率的に節電しようと考える方もいらっしゃるかとは思いますが、コンセントを抜くときには、注意点があります。それは、コンセントを抜くことで、不具合が生じてしまう機器があるということです。
特に注意したい機器が、エアコンです。エアコンは待機中にコンセントからの通電で「冷媒を予熱する」という準備作業を行っています。そのため、長時間コンセントに差し込まずに冷媒を予熱していない状態で急にエアコンを起動すると、室外機に大きな負荷がかかり、故障してしまう可能性があります。
このように、コンセントから抜くことで故障してしまう恐れがある機器もあるため、それぞれに合った待機電力量の削減を行っていく方がいいでしょう。説明書などには「使用の際の注意事項」として書かれていることが多いので、説明書などで使用方法はしっかりと確認しておくことが大切です。
また、コンセントを抜く以外に、「節電タップ」を利用する方法や、省エネ家電に買い替える方法もあります。コンセントを抜き差しするよりも楽に行えるという特徴もありますので、ご家庭それぞれに合わせてどのパターンがいいか検討してみるのがいいかもしれません。
■まとめ
今回は待機電力について、電気代やカットする方法などをご紹介しました。単純にコンセントを抜く以外にも、待機電力をカットする工夫はいくつかあります。最新の電化製品では、省エネとして使用中の消費電力や待機電力の削減をアピールポイントとしているものも多く登場しています。
電気代が高くて困っているという方は、ご家庭に合った方法で、電気代の節約方法を考えてみてはいかがでしょうか。
しかし、節電したいとは思っていても、「どこから手を出したらいいのだろう」と迷われる方もいらっしゃるかもしれません。電気に関することで何かお困り事がある方は、K's電設までお気軽にご相談ください。