電気を安全に使うために欠かせない「分電盤」とは

 



電気を使ううえで必要不可欠な「分電盤(ブレーカー)」。

自宅には必ず設置されていますが、意外にも機能や交換の目安など知られていない装置です。今回は分電盤について、概要や各機能、交換の目安についてご紹介します。知らないまま長年使っていると故障してしまう危険性もありますので、ぜひご覧になってください。




■そもそも分電盤とは?




電気は一般的に電力会社から電線などを伝って各家庭に届きます。分電盤は電気を各部屋に振り分ける装置であり、「電気」を「分ける」ので分電盤と呼ばれています。一般的には廊下や玄関の天井に近い位置にセットされていることでしょう。


なかには「漏電遮断器(漏電ブレーカー)」や「配線用遮断器(安全ブレーカー)」が備わっています。また住宅用の分電盤では「電流制限器(アンペアブレーカー)」がある場合も、有ります。


ちなみに業務用の分電盤の場合は「電力量計」や「制御用リレー」「制御ユニット」などが組み込まれており、安全に電気を使うため環境がすべて整っているのです。




■各機能について


では各設備にはどのような機能や役割があるのでしょうか。

ご紹介しましょう。


1.漏電遮断機(漏電ブレーカー)



電気を使うなかで起こりがちなトラブルが「漏電」です。その名の通り絶縁体などの不具合によって電気が外に漏れてしまうことを指します。感電や火災などの事故につながる危険性もあるトラブルです。


漏電遮断機は漏電を自動で素早く察知して、電気の供給をストップしてくれる設備です。大規模な事故につながるのを避けてくれます。



2.配線用遮断器(安全ブレーカー)

電気は電力会社を通して各部屋に行き渡りますが、配線は「照明用」「コンセント用」などいくつかに分かれています。回路を1つにまとめるとトラブルの被害は大きくなるのです。

配線用遮断器(安全ブレーカー)によって最大20アンペアに電力を抑えられます。安全性を高めるために欠かせない設備です。


3.アンペアブレーカー



過剰に電気を流すのをストップしてくれるのがアンペアブレーカーです。契約している最大アンペア数にしたがって、電力の供給を抑えてくれるので、大事故を未然に防いでくれます。




■住宅用の分電盤の寿命と交換の目安


室内にある分電盤ですが、時間とともに確実に劣化していきます。交換の目安は約13年と言われており、長く使い続けると故障して電気が使えなくなることもあります。もちろん13年が経っていなくても、目に見えて異変が起こった際は交換がおすすめです。


具体的にいうと「分電盤の表面が熱を持っている」「変色している、焦げている」「異音がする」「分電盤が破損している」「室内の照明の明るさが一定しない」「ブレーカーが頻繁に落ちる」などが主なトラブルになります。こうした不具合を発見した場合はすぐに交換を検討しましょう。一度、電気工事の業者に連絡して点検してもらうことをおすすめします。



■「地震あんしん ばん」で万が一の事態に備える


分電盤も進化しており、現在では大規模な地震に備えて電気の供給を自動でストップしてくれる設備もリリースされています。それが「地震あんしん ばん」です。


「地震あんしん ばん」には深度5以上の揺れを察知する「加速度センサー」が備わっています地震を察知すると分電盤の主幹ブレーカーを矯正遮断してくれるので、トラブルつながりにくいのです。


揺れが収まった際は、手動でブレーカーをあげるだけで、通常通りに電気を使用できるようになります。地震大国の日本だからこそおすすめの設備です。




■一度、設備のなかを確認してみましょう




分電盤の中は普段から確認する場所ではありません。だからこそ危険であり、いつの間にか不具合が起きている可能性もあります。安心して暮らすためにも一度、ふたを明けて中を確認するのがおすすめです。