近年、全国各地で地震が頻発しています。
東日本大震災ははじめ、熊本地震、そして2018年は北海道でも大震災が発生しました。
近い将来、首都圏近郊では南海トラフ地震が起こるとされています。
もし南海トラフ地震が発生すると首都圏では震度5~6の揺れが、東海・四国地方では震度7の大型な振動が発生する可能性もあり、10メートルを超える津波に襲われる可能性もあります。
いつどこで地震が起きてもおかしくないからこそ、常に準備を整えておきましょう。特に電気関係は万が一のときの禁止事項を知っておかないと、危険な二次災害につながるのです。
■地震の際にやってはいけない6つのこと
地震の際にやってはいけないといわれている代表的な行動があります。
1. エレベーターは使わない
地震が起きた際はエレベーターが緊急停止します。なので基本的に乗ることができません。仮に動いていたとしても余震で停まってしまう可能性があるので、エレベーターは基本的に使わないようにしましょう。
2.不要な電話はしない
地震の際は多くの方が家族や友人の安否を携帯で確認します。回線がパンクすると発信規制がかかるおそれもありますので、不要な周りの方のために不要な電話はせず、できるだけメールなどで済ませましょう。
3.ガス漏れを起こしていても換気扇は回さない
ガスのにおいがしても換気扇は回してはいけません。電気のスイッチによって引火する可能性があります。
4.裸足で歩かない
たとえ室内であっても裸足で歩いてはいけません。ものが散乱しているうえ停電などにより足元を確認できない可能性がありますので、靴を履きましょう。
5.車で避難しない
車が増えると救急車や消防車の経路を侵害するうえ、信号機などが壊れている可能性がありますので、できるだけ車での移動はやめましょう。
これら5つの禁止事項のほかに電気業者として忠告したいことが1つあります。
■地震の際にブレーカーを上げてはいけない理由
それが「ブレーカーを上げてしまうこと」です。
地震の際は二次災害として火災が頻発します。この火災の理由の大半は、通電火災が原因なのです。
通電火災とは停電などで切れていた電気が復旧した際に電気機器によって発生してしまう火災のこと。地震の際にはあらゆる電気機器がダメージを受けます。室内の家電類はもちろん、電気コードが断線していたり、布団や衣類などの布がかぶさっていたりするのです。そこに電気が流れることによって電気がショートし、火災につながってしまいます。
■感電ブレーカーで不測の事態に備える
「感電ブレーカー」という商品をご存知でしょうか。地震が発生した際、規定値以上の揺れを観測すると自動で電気の供給を止めてくれる商品です。たとえ不在時でも通電火災のリスクをゼロにしてくれます。
後付けもできますので、ぜひ導入なさってください。
いつ起こるか分からない災害には要注意です。不測の事態に備えて、リスクを無くしておきましょう。