皆さん、こんにちは。愛知県豊橋市を拠点に、電気工事の設計から施工、メンテナンスまで手掛けているK's電設です。
工場や病院、ビルなどの施設において生命線とも言える電気配線は、劣化することをご存じですか? 電気配線が劣化すると、漏電や火災、感電などの重大な事故を引き起こす可能性があります。
特に気をつけたいのが、古い配線です。経年劣化しやすく、事故のリスクが高まります。
今回は工場の安定稼働のために、電気配線の劣化診断について、管理者が知っておきたい更新時期やタイミングを紹介します。
■電気配線の劣化診断とは?
電気配線は経年劣化や環境によって必ず劣化します。劣化すると、高圧ケーブルの絶縁体が、水と電界の影響で樹枝状の亀裂(水トリー)を形成する現象が進行するなど、絶縁性能が低下し、漏電や火災といった深刻な事故を招きかねません。
また事故は人命を危険に晒すだけでなく、業務停止や生産ラインのストップの原因にもなり、経済的な損失を引き起こします。
そのためには、電気配線の劣化診断が必要です。異変を早期段階で発見し、適切な交換やメンテナンス、更新を行うことができます。
事故を未然に防ぎ、設備を安定的に稼働させ、さらに経済的損失を防ぐためにも、電気配線の劣化診断は重要なのです。
劣化診断のタイミングは?
電気配線には耐用年数があり、一般的に工業用などの電気配線(低圧・高圧ケーブル)は20~30年が耐用年数の目安とされています。
ピット内や屋外管路のような屋外や湿気・水分の影響を受ける場所は、配線にとって過酷な環境なので、耐用年数が15〜20年と縮まる傾向があります。
さらに工場や施設の使用状況やかかる負荷、温度や湿度、メンテナンス頻度によっても寿命は変化します。また物理的な衝撃を受けたり振動などにより、配線がダメージを受けるということもあります。紫外線や摩擦、塩害といった外部要因にも大きく左右されます。
劣化診断の方法とは?
劣化診断はいくつかの方法があり、代表的なタイプを紹介します。
・絶縁抵抗測定
配線の絶縁状態を測定することで、劣化の具合や漏電リスクを判定します。低圧・高圧ケーブルともに、絶縁抵抗計を使って配線と配線の抵抗値を測定します。基準値を下回ると劣化と判断します。
・低周波重畳法、交流重畳法
稼働中の配線に、交流電圧を低周波で重畳し、分電流などを測定して判定します。停電させることなく高圧ケーブルの診断ができるというメリットがあるので、工場の稼働率に支障が生じません。
・逆吸収電流法(IRC法)
ケーブルに直流電圧を印加する判定方法で、放電特性から水トリーなどを評価します。
こうした劣化診断方法に加え、絶縁破壊を起こしたケーブルの材料を科学的に分析し、劣化原因を特定する方法もあります。ただし、配線に問題が起こってからでは遅いので、経年変化の進行が進む前に、電気工事のプロに診断を依頼するのが得策です。
また目視により配線にヒビ割れや変色がないか、といったチェックも定期的に行うとよいでしょう。
自社に合った電気配線の維持管理方法を
電気配線の劣化診断を行うメリットは大きく3つあります。
・異常な兆候の早期発見が可能になる
・最適なメンテナンス計画を立てることができる
・設備全体のライフサイクル管理が可能になる
配線の劣化は漏電や火災、感電だけでなく、機器の故障を引き起こしかねません。
特に工場やプラント、病院のような専門性の高い施設は、経験豊富なプロフェッショナルによる診断が必要です。電気工事会社といっても、住宅の仕事が中心で、工場やプラントの電気工事の経験がない場合もあるので、依頼する際には、工場や病院など施設の種別に応じた経験があるかどうかを確認しましょう。
■電気配線の劣化診断は、豊橋市のK's電設にお任せください
愛知県豊橋市のK's電設は、戸建て住宅からマンション、ビル、オフィス、工場、病院まで、あらゆる物件の電気工事ができる対応力の高さが自慢です。
豊富な実績とノウハウを活かし、お客様のニーズに合わせた最適なプランをご提案いたします。
また、K's電設では、太陽光発電の設置工事だけでなく、各種電気工事のメンテナンスにも対応でき、細かな工事の種類ごとに別々の業者に依頼した場合に比べ、打ち合わせの手間やコストを減らすことができます。
工場の電気工事の施工実績も豊富で、お客様のニーズにとことんお応えし、高い技術力による満足度の高い工事をお約束します。電気に関するお悩みは、どんなに小さなことでもお気軽にご相談ください。