急な停電…冷蔵庫の中身はどれくらいもつ?停電時にやってはいけないNG行動も解説

急に停電が起きたときに気になるポイントは冷蔵庫の中身のことだと思います。電気の復旧までに時間がかかった場合、冷蔵庫内の食材が傷んでしまうリスクも考えられます。

そこでこの記事では、停電が置きたときに冷蔵庫の食材を守る方法について解説していきます。




■停電になったら冷蔵庫はいつまで冷えている?



停電は雷雨や送電線のトラブル、災害などが原因で突然発生するアクシデントです。

停電時には明かりの確保や冷暖房の使用などさまざまな制限が起こります。さらに、冷蔵庫が使えず食品が傷んでしまうのも大きな問題です。

停電が起きたときには当然ながら冷蔵庫へ送られるはずの電気も遮断されるため、次第に冷蔵庫内の温度は上がってしまいます。

とはいえ、一般的な冷蔵庫であればたとえ停電しても2〜3時間ほどなら冷気を保つことができます。冷蔵庫に電気が送られない時間が3時間を超えると、その後はゆるやかに庫内の温度が上昇していきます。

冷蔵庫内の温度上昇を防ぐために、凍った保冷剤を冷蔵庫の最上段に入れるなどの方法で対処しましょう。




■停電時にやりがちなNG行動


停電時には、冷蔵庫のドアをむやみに開け閉めするのは絶対にやめましょう。

冷蔵庫のドアを10秒ほど開けたままにするだけで、冷凍庫内の温度は約3℃〜5℃上昇してしまうといわれます。やむをえずドアの開け閉めをするときには、できるだけ短時間で済ませるようにしましょう。

食材を長持ちさせようと、冷蔵庫の中身をクーラーボックスに移す方もいます。しかし、クーラーボックスに食材を入れるのはあまりいい方法ではありません。

クーラーボックスは内部が冷えるまでに時間がかかるため、かえって食材が傷んでしまう可能性があります。また、食材を移す作業でドアの開閉の回数が増えるため、冷蔵庫内の温度も高まってしまいます。

災害時には停電時間がかなり長くなることもあります。停電時には食材をそのまま冷蔵庫内に置き、ドアの開閉を減らして電気の復旧を待ちましょう。




■停電した際の冷蔵庫の保冷対策



停電したときには、以下のような方法で冷蔵庫内の保冷対策ができます。



・ドライアイスを使う

ドライアイスは冷蔵庫を効果的に保冷できる便利なアイテムです。冷蔵庫の上段にドライアイスを入れておけば、庫内の温度上昇をかなりの時間にわたって防げます。

ドライアイスはコンビニやスーパーなどで入手できることがあります。しかし、停電時にはほかの人が先にドライアイスを買ってしまい、売り切れていることがあるかもしれません。また、そもそもドライアイスを扱っていないお店も多いものです。



・保冷剤を使う

保冷剤を使って冷蔵庫の中を保冷するという方法も考えられます。

保冷剤というとケーキを買ったときについてくる小さいものを思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、小さい保冷剤で冷蔵庫の中を十分に冷やすのは難しいものです。

おすすめは、ある程度大きいブロックタイプの保冷剤です。大きな保冷剤を冷蔵庫の上段に入れると、冷気が上から下へと行き渡って効果的に冷蔵庫内を冷やせます。

保冷剤は停電対策として便利に使えるアイテムです。普段から冷凍庫に保冷剤を入れておけば、もしものときに慌てる心配がありません。



・何もない時は塩を振った氷を使う

もしもドライアイスや保冷剤が手に入らない場合には、塩を振った氷を冷蔵庫の上部に置くという方法もあります。塩を振った氷は普通の氷よりも低温で長持ちするため、冷蔵庫内の温度を下げる効果があります。ただし、塩水が溶け出して食材にかかってしまわないように、氷はビニール袋やタッパーなどに入れておく必要があります。


停電はどんなタイミングで起こるか分かりません。万一に備え、普段から冷凍庫の中に保冷剤を用意しておけば安心です。

保冷剤があれば、停電時に冷蔵庫内を効率的に保冷できます。また、普段から冷凍庫内の隙間を埋めるような使い方をするのもおすすめです。

もちろん、保冷剤にタオルを巻いて氷枕の代わりにするなど、日々の生活面で便利に使うのもいいですね。便利な保冷剤を普段から常備し、停電トラブルに備えましょう。


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