電球はどうして光る? 小学生でもわかるように仕組みを解説 

私たちにとって身近な照明器具の1つである「電球」。多くの場所で使われており、小学校の理科の授業でも、電池に豆電球をつなげて光らせる実験がよく行われます。そのため、すっかり光るのを当たり前に感じていますが、そもそもなぜ電球が光るのかをご存じでしょうか?


電球の中を見ると、ぐるぐる巻きになった細い線のようなものがあるのがわかるでしょう。これは「フィラメント」という部品で、実際に光っている部分です。



現在のフィラメントは、基本的に「タングステン」という電気が流れにくい金属で作られています(かつては京都の竹で作られていたことも)。そこに無理やり電気を流すと、電気を運ぶ小さな粒である「電子」が衝突を起こします。その結果として熱や光が発生するのです。


また、電球のガラス玉の中も、ただの空気が入っているわけではありません。電球の中には、アルゴンや窒素といった不活性ガス(他の物質と反応しにくいガス)が封入されています。このガスは、フィラメントが焼き切れるのを抑える役割を果たしています。


ちなみに、蛍光灯が光る仕組みは電球とは別物です。蛍光灯の中には、水銀を含むガスが封入されており、そこに放電すると紫外線が発生します。この紫外線が、蛍光灯の内側に塗られている蛍光塗料に当たることで光を放つのです。