■電気虫(イラガ)とは?
イラガとは、チョウ目イラガ科というグループに含まれる昆虫です。イラガの幼虫は、サボテンに似た容姿をしており、刺されると激しい痛みや腫れを起こすトゲを持っています。イラガに刺された瞬間の痛みは、ピリッと電気が通ったような痛みだと言われていることから、通称「電気虫」とも呼ばれています。他の種類の毛虫に刺されると、赤身を帯びてかゆみを伴う症状が多いですが、イラガの場合は、かゆみは少ないですが、とにかく痛みが強く、治るまで1~2週間かかることもあるそうです。
■イラガのつきやすい木は?
イラガがつかない木はないといっていい程、どの木にでも生息しています。その中でも、イラガの幼虫が好むといわれているのは落葉樹です。公園や町中でもよく見かけるカキ、ウメ、サクラ、シンボルツリーとして人気のヤマボウシ、ハナミズキは特に注意が必要な樹木です。
イラガの幼虫は、6月~10月頃に年1回~2回発生します。孵化したばかりの頃は、葉の裏に固まって生息していますが、成長すると近くの葉に分散します。
葉の裏に隠れているため、気づかずに触れてしまう被害が毎年発生しているので注意しましょう。