刺されるととても痛い!電気虫(イラガ)とは?イラガの潜む、つきやすい木を紹介

■電気虫(イラガ)とは?

イラガとは、チョウ目イラガ科というグループに含まれる昆虫です。イラガの幼虫は、サボテンに似た容姿をしており、刺されると激しい痛みや腫れを起こすトゲを持っています。イラガに刺された瞬間の痛みは、ピリッと電気が通ったような痛みだと言われていることから、通称「電気虫」とも呼ばれています。他の種類の毛虫に刺されると、赤身を帯びてかゆみを伴う症状が多いですが、イラガの場合は、かゆみは少ないですが、とにかく痛みが強く、治るまで1~2週間かかることもあるそうです。




■イラガに刺された場合の対処方法



・①テープなどで毒針を抜く

まず、イラガの毒針毛が刺さっている場合は、ガムテープやセロハンテープなどを使ってペタペタと剥がしとります。毒針毛が残っていると症状が悪化する可能性があるので、丁寧に除去しましょう。



・②流水で洗い流す

次に、流水で患部を洗い流します。冷たい水で洗うことで、痛みを和らげたり、腫れを抑えたりする効果が期待できます。

また、一般的に虫に刺されは、冷水を使ったほうが痛みを和らげるのにいいといわれていますが、イラガの場合はお湯の方が効果的という意見が多いため、温かいシャワーで洗い流すのも効果的です。



・③軟膏を塗る

最後に、抗ヒスタミン軟膏を塗り、様子を見ます。

抗ヒスタミン軟膏はかゆみや炎症を抑える作用があります。市販のものでも構いませんが、アレルギー体質の方は医師に相談してください。

イラガは刺されたときの痛みが強く、電気が走ったような痛みが出ます。

2時間程で一旦治まりますが、その翌日に同じ場所が赤く腫れてかゆみを生じることがある為、症状が悪化した場合は皮膚科を受診することをおすすめします。高熱や呼吸困難などの重篤なアレルギー反応が起こることもあるので、早めに医療機関に行きましょう。




■イラガの好むつきやすい木は?



イラガがつかない木はないといっていい程、どの木にでも生息しています。その中でも、イラガの幼虫が好むといわれているのは落葉樹です。公園や町中でもよく見かけるカキ、ウメ、サクラ、シンボルツリーとして人気のヤマボウシ、ハナミズキは特に注意が必要な樹木です。

イラガの幼虫は、6月~10月頃に年1回~2回発生します。孵化したばかりの頃は、葉の裏に固まって生息していますが、成長すると近くの葉に分散します。

葉の裏に隠れているため、気づかずに触れてしまう被害が毎年発生しているので注意しましょう。