火事になる前にチェック!電気ストーブに潜む危険性

 

冬も本番を迎え、本格的に暖房器具が活躍する季節となりました。家やオフィスなど、至るところでさまざまな暖房器具を目にしますが、これらは使い方を間違えれば火事の原因にもなりかねません。そこで今回は、数ある暖房器具の中から、安全と思われがちな電気ストーブの危険性について詳しくご紹介します。




■電気ストーブによる火災は、すごく多いんです!



東京消防庁の調べによると、ストーブに起因する住宅火災の発生件数は、今なお多いことが判明しています。また、ハロゲンヒーターやガスヒーターなどさまざまな種類がある中で、電気ストーブが占める割合は実に8割にも上ります。電気ストーブによる火災がひとたび起こってしまえば、死亡に至る割合が非常に高いのも大きな特徴です。


この結果を聞いて「え、電気ストーブって石油ストーブやガスストーブより安全なんじゃないの?」と驚く方もいるでしょう。確かに、電気ストーブは火気を使用せず一酸化炭素も出さないので、安全だと感じるのも無理のない話です。しかし、逆にそうした「油断」が生じやすいからこそ、火災につながりやすいことも覚えておかなければなりません。




■電気ストーブによる火災の原因とは?


電気ストーブによる火災の根本には「気の緩み」があります。では、具体的にどういった行動が火災を引き起こしてしまうのでしょうか? 誰もがやりがちで危険な行動を具体的に見ていきましょう。



・可燃物を近くに置いていた

最も大きな割合を占めるのが、電気ストーブの近くに布団や着火物を置いていたことによる出火です。季節柄なかなか乾きにくい洗濯物や、温めておきたい布団などがあると、つい電気ストーブの力を借りたくなります。「ちょっとの時間だから」「このくらいの距離なら」といった気の緩みにより、取り返しのつかない事故を招いてしまうのです。



・電気ストーブをつけたまま外出・就寝する

冬場は屋内でも寒いため、就寝中や外出中でも部屋を暖かくしておきたい方は多いでしょう。だからといって、電気ストーブをつけたまま外出・就寝するのは非常に危険です。干していた衣服などに着火してもすぐに気付けないため、大きな火災を引き起こしてしまうことも少なくありません。


また、冬場は空気が乾燥しているのに加え、化学繊維や羽毛など燃えやすい素材のアイテムを使用する頻度が高くなります。一度火災が起きてしまえば、被害が大きくなりやすい条件がそろっていることも意識しておきましょう。



・ホコリが溜まったまま放置している

一般的に、電気ストーブをはじめとする暖房器具は、1年のうち限られた時期にしか使用しません。また、気軽に持ち運ぶようなものでもないので、年中同じ場所に置きっぱなしという方も多いのではないでしょうか。


しかし、そうした状況にも火災の危険性は潜んでいます。手入れもせず、定期的な位置替えもされていないものには、当然ホコリやゴミが溜まります。そうしたものが電気ストーブのヒーター部分に接触してしまうと、最悪の場合発火するおそれがあるのです。


また、これはすべての電化製品にいえることですが、コンセント周りにも注意する必要があります。何年もコンセントにつないだままにしておくと、プラグにホコリが溜まってショートし、火災が発生する危険性が高まるからです。




■電気ストーブによる火災を防ぐにはどうすればいい?



電気ストーブによる火災はとても怖いものですが、予防は決して難しくありません。誰でもできるシンプルな方法で防ぐことができるからです。基本的な予防法を確認しておきましょう。



・電気ストーブの近くに物を置かない

これは基本中の基本です。電気ストーブは、火気を使用しないとはいえ高温を発生させますから、周囲の物に火をつける能力自体は十分にあります。衣服や布団といった燃えやすい物はもちろん、それ以外の物でもなるべく電気ストーブの近くに置かないようにしましょう。間違っても、ストーブの前で衣服を干したまま出かけたりしてはいけません。



・こまめに掃除をする

前述した通り、ストーブ自体やプラグ・コンセントの周辺にホコリを溜めたままにしておくと、思わぬ火災を招くことがあります。定期的に掃除をし、電気ストーブや使用空間のコンディションを整えておくことが大切です。



・電気ストーブ自体の安全機能を利用する

最近の一般的な電気ストーブであれば、セットした時間に電源が消えるタイマー付きのものや、ヒーター部に物が置かれていると作動する安全装置付きのものなど、火災を防ぐためのさまざまな機能が搭載されています。これらの機能をフル活用して安全性を高めましょう。