電子レンジのワット数の違いは何のため? 意味と使い分けのポイントを解説

電子レンジを使う時は、500W・700W・1000Wといった「ワット数」を最初に選択します。何となく選んでいる方も多いかもしれませんが、ワット数にはどのような意味があるのでしょうか。


そもそもワット(W)とは、消費電力の単位のことです。電子レンジの場合は、一般的なイメージ通り「ワット数=温める力」と考えて構いません。つまり、ワット数が大きければ大きいほど多くのエネルギーを消費し、中に入れた食品を強力に加熱できます。もちろん、食品によって加熱に必要なエネルギーは異なるので、複数のワット数が用意されているというわけです。



では、具体的にどう使い分ければいいのでしょうか? まず、100W~400W(弱設定)はガスコンロでいう弱火に当たり、煮物の調理や冷凍食品の解凍に適しています。吹きこぼれが心配な料理も、この程度のワット数で温めるのが望ましいでしょう。500W~800W(強設定)は強火に当たり、調理済みのものの温めにおすすめです。


ちなみに、ワット数が倍になると必要な加熱時間は半分になります。これを知っていれば、「600Wで温めろと書いてあるのに、自宅の電子レンジは600Wに設定できない……」という時でも、最適な加熱時間を計算可能です。たとえば「600Wで30秒」なら、500Wだと36秒、700Wだと26秒になります。計算が面倒な時は、ワット数の変換アプリなどを使ってみましょう。