梅雨に入り、ジメジメした毎日が続いています。気温もだんだんと高くなってきていますが、「流石にエアコンはもう少し暑くなってから……」と、リモコンに触れずにいる方も多いのではないしょうか。しかし、今から使うかどうかはともかく、エアコンの試運転は6月中に行っておくことをおすすめします。
というのも、本格的にエアコンを使う人が増える7月に入ると、エアコンの修理や買い替えが急増するからです。こうなると、業者は非常に忙しい状態が続き、連絡してもすぐには対応してもらいにくくなります。夏本番になってからエアコンの故障に気づき、慌てて修理を依頼したら半月待ち……というケースも珍しくありません。
このような事態を防ぐためにも、6月のうちにエアコンの試運転をしておくのが望ましいのです。特に2020年から2021年にかけては、在宅勤務や「おうち時間」の増加により、思っている以上にエアコンの稼働時間が増えています。例年以上に汚れが溜まったり負荷がかかったりしている可能性があるため、しっかりメンテナンスをしなければなりません。
試運転の手順としては、まずエアコンのブレーカーが入っていることを確認し、電源プラグやコンセントの周りを掃除しておきます。これは、ホコリが原因で「トラッキング火災」が起きるのを防ぐためです。もちろん、エアコン内部の掃除もしておきましょう。
その上で、エアコンの運転モードを「冷房」にし、設定温度を室温よりも3℃以上低くして運転します。ある程度動かしてみないと問題があるかどうかはわからないので、少なくとも30分以上は稼動させましょう。
そして、風が出ないかすぐに止まる、異音や異臭がする、水漏れする、タイマーランプが点滅するといった不具合があれば、まずは説明書を確認して対応します。それでもだめなら、業者に点検と修理を依頼してください。早めに試運転とメンテナンスを行って、今年も快適な夏を過ごしましょう。