近年ではDIYが流行しており、多くの方が挑戦しています。これは電気工事も例外ではなく、コンセントの取り付けなどを自分で行う方も見られるようになりました。しかし、家具や壁・床などとは異なり、電気工事のDIYはおすすめできません。なぜなら、電気工事の多くは行うのに「電気工事士」の資格が必要であり、危険性も非常に高いからです。
具体的に見ていくと、既存のシーリングへの照明器具の取り付けや、電球(600V以下)の交換、インターホン(36V以下)の配線、そしてコンセントカバーの交換などは自分でも行うことができます。一方、新しいコンセントやシーリングの設置など、「壁や天井に電気配線を通す工事」は、基本的に無資格ではできません。
もし自分で工事を行うと、うまく電気が通っておらず漏電・発火し、コンセントのカバーを外したら配線が黒焦げ……などという事態も起こりえます。目に見えない場所で発火し、気が付いたら時には手遅れになりやすいのも怖いところです。また、工事の最中に感電してしまうこともあるかもしれません。
そのため、電気工事は専門資格を持つ業者に依頼するのが原則です。費用はDIYよりも高くなりますが、より安全で確実な工事を行えます。コンセントの増設や空調設備の設置など、電気に関わる工事をしたい時は、まずお近くの業者に相談してみましょう。