地震が起きた時、電気まわりで注意すべきこと

2021年3月11日で、東日本大震災からちょうど10年目を迎えます。この機会に、改めて地震対策をしておきたいところです。地震が起きた時は、自分の身を守ることが最優先ですが、他にもやることがたくさんあります。特に、電気まわりは十分に注意して対応しなければなりません。


まず行うべきなのは、使用中の電化製品のスイッチを切ることです。地震時の火災は、ガスコンロなどから発生しているイメージがあるかもしれませんが、実は電気火災が最も多く発生しています。特に、アイロンやドライヤーといった電熱器具は火災の原因になりやすいため、スイッチを切った上でプラグを抜いてしまいましょう。



また、外に避難する時は、必ずブレーカーを切っておきます。電力設備に問題がない限り、電気は常に送られ続けており、電化製品のショートや加熱で火災が引き起こされるかもしれないからです。普段から分電盤の位置を把握しておくのはもちろん、地震を感知してブレーカーが切れるタイプの分電盤を取り付けてもいいでしょう。


そして、避難先から戻ってきた時も、すぐにブレーカーを入れてはいけません。消火活動によって配線や電化製品が濡れていれば、漏電するおそれがあるからです。ガス漏れが起きていれば、ショートした配線から着火し爆発する場合もあります。十分に安全を確保してからブレーカーを入れ、濡れた電化製品は点検した上で使用してください。