電気自動車をお家で充電!家庭用充電器で電気自動車を快適に

環境問題からも世界中のメーカーが開発に力を入れている電気自動車。日本でも購入時に補助金を支給したり、減税対象にしたりすることで普及を推進しています。


国土交通省と経済産業省が出したデータでは、2017年の新車販売台数のうち「電気自動車とプラグイン・ハイブリッド自動車」は1.3%でしたが、年々増加傾向にあり2030年にはシェア率20〜30%まで普及させることを目標としています。

また、電気自動車を走らせるために欠かせないのが充電設備です。街中でも充電スポットを見かけるようになりましたが、最近では家庭で電気自動車を充電できる設備を導入するケースも増えてきています。



そこで今回は、電気自動車のメリットや家庭用の充電設備についてご紹介します。




■電気自動車のメリット



電気自動車の1番のメリットは、ガソリン代と比べて燃料費が大幅に抑えられることです。燃料費が安くなるだけでなく、電気自動車はエンジンオイルの交換費用なども必要ないため、コストパフォーマンスに優れています。


発進時、徐々にスピードを上げていくガソリン車と違い電気自動車は加速性能が高く、発進するとすぐに高い出力で走り出せます。エンジンが搭載されていないため、車内が静かで快適に過ごせるのも電気自動車の特徴のひとつでしょう。




■電気自動車の不安要素「充電」



多くのメリットがある電気自動車ですが、まだ車の本体価格が高く初期費用が気になって購入をためらわれる方も多いようです。さらに電気自動車の最大のデメリットは、充電スポットが少ないなど「充電」に関する点です。


ガソリンスタンドは街中ですぐに見つけられますが、充電スポットは充分に整備されているとはいえません。充電ステーションの数は増えてきているものの、東京には充電スタンドが3000カ所近くあるのに対し、地方では200カ所ほどしかない県もあり、地域差が大きくなっている問題もあります。


急速充電スタンドでもフル充電するために15分から1時間ほどかかってしまうため、ガソリンスタンドで気軽に給油できるガソリン車と比べてストレスに感じることも。先に充電している車があれば順番待ちをすることになり、さらに時間が必要になります。充電にかかる時間を常に気にしなければならないことは、電気自動車の主なデメリットといえるでしょう。




■電気自動車の不安を解消!家庭用の充電設備



電気自動車の充電の問題を解決するために注目されているのが、家庭用の充電設備です。


家庭用の充電器には、コンパクトな「コンセントタイプ」や充電スポットで見かけるような縦型の「スタンドタイプ」など、さまざまな種類があります。


自宅に充電器があれば充電費用も安くでき、寝ている間に充電できてしまいます。充電のためだけにわざわざ出かけたり、充電スポットで待ったりすることも必要ありません。太陽光発電や、電気自動車に蓄えた電力を家庭用電源としても使用できる「V2H機器」を導入すれば、平常時から災害時までいつでも電力を利用できるようになります。




■家庭用の充電設備の注意点



電気自動車に乗られている方やこれから電気自動車を購入する方は、家庭用充電設備を導入することで充電に関する不安を解消してみてはいかがでしょうか。


家庭用充電器の設置工事は、電気自動車を販売する自動車メーカーや電気工事の業者などが行っています。借家やマンションに取り付ける場合は、家屋や駐車場、マンションなどの管理者の承認が必要になります。配線用の穴を開けるなど施工内容によっては家屋の保証対象から外れてしまうこともあるので、事前に家を建てたハウスメーカーや工務店に必ず確認するようにしましょう。


電気自動車は今後、車両価格や走行距離の問題がさらに解消され、ガソリン車と競合できるようになることが予測されています。加えて、家庭用の充電設備で充電が気軽にできるようになれば、電気自動車のある生活はますます身近で快適なものになっていくでしょう。