暖房器具の火災事故に要注意! 予防策とともにご紹介



11月に突入し、肌寒さを覚える日も増えてきました。

愛知県でも徐々にコートを着るようになっているのではなでしょうか。

これから12月に進むにつれてさらに気温が下がってくることでしょう。

そんな冬に大活躍する家電がストーブやヒーター、エアコンなどの暖房器具です。暖房器具を使う際は安全園に気をつけなければ、火災をはじめとしたあらゆるトラブルに発展してしまいます。


今回は比較的使用頻度が高い暖房器具を使う際に、注意すべきポイントについてご紹介。ぜひ安全な使い方を知ったうえで、火災などのトラブルを未然に防ぎましょう。




■暖房器具による火災に注意


冬にはあらゆる暖房器具が活躍しますが、なかでも使用率が最も高い器具は何かご存じでしょうか。大手家電メーカーの「リンナイ」が400人を対象に調査した結果、68%でエアコンが1位となりました。


2位がこたつ、3位が電気ストーブです。今回はこのなかでも火災につながるリスクが高い「電気ストーブ」と「エアコン」についてご紹介します。



1.電気ストーブ



電気を熱エネルギーに変えることで石油やガスを使う必要がないのが電気ストーブ。一酸化炭素中毒の恐れがないなどメリットは多々あります。しかしストーブが原因の火災のうち、なんと7割が電気ストーブによるものなのです。


ちなみに東京都民2万人を対象にした東京都生活文化局の「最も火災のリスクが高い暖房器具は?」という調査によるとおよそ8割が「石油ストーブ」と回答しています。かなりの方が電気ストーブの危険に気づいていないのです。


電気ストーブによる火災の原因のうち「寝具や座布団に着火してしまった」というものが約4割と最多を占めています。


特に寝ている間に電気ストーブをつけっぱなしにしてしまい、寝返りの際に電気ストーブに引火してしまうパターンが多いとのこと。この理由からも、いかに消費者が電気ストーブを甘く見ているのかを理解できるでしょう。



2.ハロゲンヒーター




低価格で素早く室内を暖めてくれるのがハロゲンヒーター。多くの方に愛されている家電ですが、電気ストーブのなかでも特に火災のリスクが高いそうです。


炎が出ていないからという安心感から油断してしまいがちなのだそう。しかし30cm離れた可燃物でも、表面温度は100℃まで上昇します。距離が5cmになると500℃まで上昇し、発煙する可能性もあるのです。


電気ストーブが暖房器具で最も火災のリスクが高いということを今一度、覚えておきましょう。だから就寝前には電源をオフにすることをお忘れ無く。また利用時には周りに衣服やカーテンといった可燃物を置かないようにしましょう。




■エアコンにも注意が必要




最多の利用者数を誇るエアコンも実は火災事故につながる可能性がありますのでご注意ください。

気をつけるべきは電源プラグやコードです。起動時は発熱するのでコードの温度も高まります。そこに虫やスプレーなどが接触することで「トラッキング現象」が起きるのです。


トラッキング現象とはほこりや虫などの異物がコンセントとプラグの間に入り込むことで漏電してしまう現象を指します。その結果、発火してしまう恐れがあります。


コンセントの周りが焦げ付く程度なら不幸中の幸いでしょうが、最悪の場合は火災につながります。




■タコ足配線でも火災のリスクが




以前ブログで紹介しましたが「タコ足配線」にも注意しましょう。容量を超える電流を流してしまうとコンセントが熱を盛り、発火してしまいます。



正しく使えば、快適な住まいを整えてくれる暖房器具ですが、誤った使い方や整備不良により、火災事故にもなります。必ず安全に使用することを心掛けて、2018年の冬を乗り越えましょう。