「防犯カメラ」と「監視カメラ」って何が違うの?それぞれの役割を解説

さまざまな場所に設置されている防犯カメラは、私たちを見守り社会の安全性を高めてくれています。市販もされているので、ご自宅に設置している方も多いでしょう。ところで、防犯カメラと同じようなものに「監視カメラ」がありますが、この2つは一体何が違うのでしょうか?


まず、防犯カメラと監視カメラは、機器としてはまったく同じものです。法令などで意味が定義されているわけでもありません。そのため、特に区別しなくても間違いではないのですが、一般的には「使用目的」や「設置場所」によって使い分けられています。


防犯カメラは、主に目立つ場所に設置して、見張りや映像の記録によって犯罪・トラブルを防ぐためのものです。一方、監視カメラは犯罪・トラブルの抑止や記録に加え、交通量の計測や河川・ダムなどの水量計測、そして地震などの自然災害を記録する場合にも使われます。監視カメラの方が、より広い意味で使えると考えていいでしょう。


また、防犯カメラは「弱者が身を守るためのもの」というイメージがあるのに対し、監視カメラはより威圧的で、「見ているぞと威嚇するもの」「強者が弱者を見張るためのもの」というイメージがあります。一般の住宅はともかく、会社や商店街などにカメラを設置する際に「監視カメラ」という言葉を使うと、不安や反発を招くかもしれません。


そのため、防犯を目的としてカメラを設置する時は、とりあえず「防犯カメラ」という言葉を選ぶのが無難です。物自体は同じですが、状況によって表現を使い分けるのが望ましいでしょう。