お湯を沸かすのに便利な電気ケトルは、毎日のように使用している方も多いと思われます。基本的に水(お湯)しか入れないので、掃除はあまり必要ないように感じますが、実は意外と汚れていることをご存じでしょうか?
何度も使用した電気ケトルの内部を見ると、白っぽい斑点汚れが付着しているのが見えるはずです。「もしかしてカビ?」と思うかもしれませんが、この斑点の正体は「カルキ」。水道水やミネラルウォーターに含まれるカルシウムなどのミネラル成分が、水の蒸発によって結晶化し、こびりついたものなのです。いわゆる「水垢」と考えて構いません。
カルキは基本的に無害ですが、お湯にニオイが付いてしまうこともあります。見た目もあまりよくないので、なるべく落とすのが望ましいでしょう。
カルキを落とす方法は簡単で、水をいっぱいに入れた電気ケトルに「クエン酸」を大さじ2杯程度入れて沸騰させ、2時間ほど放置します。さらに軽く振ってお湯を流し、今度は水だけを入れて沸騰させ、お湯を捨てれば完了です。クエン酸がない時はお酢でも代用できます。
また、電気ケトルの外側の汚れは皮脂汚れが中心なので、「重曹」を溶かした水を布巾に含ませて拭き、さらに乾拭きで仕上げるときれいになります。クエン酸や重曹は、どちらも安価で購入可能です。汚れの蓄積を防ぐためにも、最低3ヶ月に1回、できれば1ヶ月に1回は掃除をしましょう。