Bluetoothの仕組みとは? 主な用途やWi-Fiとの違いを紹介

「Bluetooth(ブルートゥース)」は、スマートフォンやパソコンといったさまざまなデジタル機器に搭載されている機能です。もはや当たり前のように使われるようになっていますが、「実はBluetoothがどういうものなのかよく知らない」という方も多いのではないでしょうか。


Bluetoothとは無線通信の規格のひとつで、ケーブルなどを使わずに機器同士を接続するのに使われる技術です。国際標準規格のため、対応している機器ならどんなものでも接続できます。Bluetoothが普及したおかげで、世の中の多くの機器がワイヤレス化され、とても使い勝手がよくなりました。



代表的なものとしては、Bluetoothイヤホンが挙げられます。まるで耳栓のように装着でき、ケーブルが絡まったり何かに引っかかって外れたりすることもありません。このタイプのイヤホンが普及した結果、7以降のiPhoneはイヤホンジャックを廃止しています。


また、スピーカーもワイヤレス化されたことで、置き場所の自由度が高まりました。キーボードやマウスもケーブルがなくなって、パソコン周辺がスッキリ! スマートウォッチの設定やアプリのインストールも、スマートフォンやタブレットと接続して行うため、Bluetoothが必要不可欠です。


ちなみに、Bluetoothと並んでよく使われている無線通信技術にWi-Fiがあります。2つを比較すると、Wi-Fiの方が通信速度や通信距離では大きく上回っていますが、消費電力も大きいのが欠点です。そのため、Wi-Fiは複数の機器の同時接続を想定し、ルーターのような据え置き型の機器に用いられます。一方Bluetoothは、1対1の接続を想定し、イヤホンやマウスといったデータ通信量の少ない機器に用いられているのです。