地震直後は焦らず行動を!やってはいけない電気の扱い方を紹介

よく知られている通り、日本は非常に地震の多い国です。直近だと2022年3月16日、東北地方で震度6強の地震が発生しました。地震の揺れを感じたら身を守ることを最優先すべきですが、実は揺れが収まった後=地震の直後にも、いろいろ気をつけなければならないことがあります。その1つが電気の扱いです。


まず原則として、地震の直後は電気機器のスイッチを入れたり、地震を感知して落ちたブレーカーを上げたりしてはいけません。地震によって電気機器が破損していた場合、電気が通ることで漏電やショート(短絡)が発生し、火災や感電事故につながる可能性があるからです。


また、地震によって停電が起きると、停電からの復旧と同時に破損した電気機器に通電し、やはり火災につながることもあります。これを「通電火災」といい、住民が避難して無人になった家屋で発生するケースも多く、被害が拡大しがちです。たとえ慌てていても、通電火災への対策なしに家を離れるべきではありません。



正しい対処法としては、地震の直後は電気機器のスイッチを切り、プラグをコンセントから抜きましょう。ブレーカーが落ちているのならそのままにしておき、もし落ちていなければ自分で落とします。その上で電気機器の状態を確認し、安全だと判明した段階でブレーカーを上げ、電気機器を使うようにしてください。


そして、家を離れる時は必ずブレーカーを落としておきます。これなら留守中に電気が復旧しても、通電火災が起きる心配がありません。地震の直後は正常な判断が難しいかもしれませんが、冷静な対応こそがさらなる被害の拡大を防ぎ、命を守ることにつながります。地震が発生したらどう行動するか、普段からシミュレーションしておきましょう。