電化製品を動かすのに欠かせない乾電池には、いくつもの種類やサイズがあります。乾電池を購入する際、「マンガン乾電池とアルカリ乾電池のどちらがいいの?」と悩まれたことがある方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、2つの電池の特徴を比較し、用途に応じた選び方をご紹介します。
・マンガン乾電池
マンガン乾電池は、しばらく休ませると電圧が回復する特性があります。そのため、頻繁にON/OFFを切り替えるリモコンやタイマーなどにおすすめです。また、微弱な電流で動かせる時計などにも向いています。価格もアルカリ乾電池より安いため、正しく使えば経済的です。
・アルカリ乾電池
マンガン乾電池に比べ、2倍~5倍程度も寿命が長い電池です。パワーもマンガン乾電池の数倍強く、連続で稼働させる製品や大電流を必要とする製品に向いています。たとえばラジオやICレコーダー、LEDの懐中電灯、モーターを使ったおもちゃなどです。ON/OFFを頻繁に切り替える製品でも、着火に電力を使うガスコンロなどであれば、アルカリ乾電池を指定している場合があります。
なお、マンガン乾電池の使用が推奨される製品にアルカリ乾電池を使うと、過放電を起こし液漏れしてしまうおそれがあります。逆に、マンガン乾電池が向いている製品にアルカリ乾電池を使っても、ただでさえコストパフォーマンスが悪い上に寿命が縮む可能性があるのです。
したがって、たとえ同じサイズであったとしても、マンガン乾電池とアルカリ乾電池はしっかり使い分けなければなりません。製品を使用する前に、どのような電池が適しているのか説明書で確認しておきましょう。