昨年度に引き続き、地元の前芝中学校で「夢を叶えた先輩達に学ぶ会」の講師として中学生の皆さんに講演を行いました。
夢を叶えたからこそわかる、夢を叶えるために必要なことについて、自身の経験を交えて中学生たちに話をしました。
当日お話した内容をご紹介します。
まずは私の経歴からです。
私は前芝保育園、芝小学校、前芝中学校と地元の学校に通い、豊川工業高校の電気科に進学しました。しかし、高校時代は遊びに夢中になり、2年生の6月には、ついに学校を退学することになりました。
学校を辞めて1週間は、無気力な日々を送っていました。しかし、このままではいけないと奮起し、職業安定所に仕事を探しに行きました。
しかしどんな仕事をしたいのか考えたこともなく、当時、夢という夢はなく漠然とお金持ちになりたいとしかかんがえていませんでした。電気科に通っていたことから、電気工事関係の会社を探しました。それが、私が建設業と出会ったきっかけです。
私は豊川市にあるさんとう電気工事という会社を選びました。個人経営で社長一人の小さな会社でしたが、この会社との出会いが私の人生を劇的に変えていくことになります。
社長一人、社員一人の会社ですから、常に社長から厳しく指導を受けながら仕事を覚えました。
17歳で入社してから35歳まで、18年間さんとう電気工事で多くのことを学びました。そして、社長から「このままこの会社に居ても、これ以上給料を上げて上げれないから、独立をしなさい」と背中を押され、独立を決意しました。
それまで漠然と「金持ちになりたい」という夢だったものが、独立をきっかけに明確な目標に変わりました。
独立を決意した後、私は現在の株式会社K’s電設を立ち上げました。
K’s電設の企業理念は、次の2つです。
技術力こそが会社の強み
どんな営業トークよりも、確かな技術力こそが会社の強みになると考えています。常に技術力の向上に努め、顧客に最高のサービスを提供できるよう努力しています。
三方良し:買い手よし、売り手よし、世間よし
商売は自らの利益のみならず、顧客にとっても、そして世の中にとっても良いものでなければならないという考えに基づいています。
地域貢献に力を入れ、ボランティア活動や学校への寄付などを行っています。
講演会では、夢を叶えるために必要なこととして、お金のリアルな話もしました。
日本においては、「お金=不浄のもの」「子どもの前でお金の話はしない」といった道徳観が根強く、金融教育は遅れてきました。そのため、お金の話は触れにくい話題という認識が一般的です。
しかし、お金は悪ではありません。お金を稼ぐということは、仕事をするということです。仕事を通して社会に貢献し、対価としてお金を受け取る。これは、とても素晴らしい事です。
仕事を選ぶうえで。もちろん、やりがいも大切です。しかし、私は
お金で仕事を選ぶという選択肢があってもいいと思っています。
僕がここまで稼げるようになったのは、決して簡単ではありませんでした。リスクを負いながらも努力し続けた結果です。
人生において、幸せはお金がすべてではありません。しかし、お金があればできることはたくさんあります。
中学2年生の皆さんには、無限の可能性があります。本当に何にでもなれると思っています。
ついでにお伝えすると社会に出て、学校の勉強がすべて役に立つとは思いません。しかし、勉強には2つの重要な役割があります。
将来の選択肢を広げる
中卒の僕には、就職できる会社の選択肢が2つ3つしかありませんでした。しかし、勉強を頑張ることで、選択肢を広げることができます。
頑張る力を養う
勉強そのものに意味があるのではなく、勉強を通して「努力すること」に意味があるのです。
最後に、中学生の皆さんへ伝えたいことがあります
中学生で将来のはっきりした展望を持っている人は少ないと思います。でも、漠然とした夢や希望はあるはずです。
中学生生活は今しかありません。だから、そのすべてを勉強に費やせとは言いません。スポーツをしたり、友達と遊んだりも絶対必要です。今だから経験できることもたくさんあります。
ただ、時間だけは老若男女問わず平等です。寝ていても、YouTubeを見ても、ゲームをしていても、1日過ぎます。
中学校生活、学生生活の時間には限りがあります。毎日少しずつでも勉強を頑張ってみてはどうでしょうか?
努力した人が全員報われるとは思いません、
しかし、努力をして成果が得られなくても、間違いなく成長しています。挫折しても諦めず頑張ることで、巻き返して成功している人もいるということを覚えておいてください。
つまり、何を言いたいかというと、何事も大小関わらず、努力し続けてください。努力をし続けた先に、何らかの成果は絶対にあります。
僕も皆さんに負けないように、これからも努力やチャレンジをし続けていきます。
今回の講演をきっかけに、一人でも多くの生徒が夢を叶えるために行動を起こしてくれることを願っています。