7月に入り、本格的な夏がすぐそこまで来ています。気温や湿度もだんだん高くなってきており、暑苦しい思いをしている方も多いでしょう。熱中症にも注意しなければなりませんが、どうすれば効率よく体を冷やせるのでしょうか。
ポイントは、脈が取れるほど皮膚が薄い場所を冷やすことです。具体的には首や手首、ひじの内側、ひざの裏側、こめかみなどが挙げられます。これらの場所は血管と皮膚が近く、全身を循環する血液を冷やせるため、とても効率よくクールダウンできるのです。濡らしたタオルを当てるか、保冷剤をタオルなどに包んで当てて冷やしましょう。
また、10℃~15℃程度の水を洗面器などに入れ、手の平を5分ほど浸しておくという方法もあります。こうすると、末梢血管からの放熱をサポートできるので、深部体温が下がって涼しくなるのです。なお、冷たすぎる水に手を付けると、防衛本能が働いて体を温めようとするため、逆効果になってしまう点にご注意ください。
近年の日本は「災害級」の暑さに見舞われることが増えており、今年も猛暑になりそうだという予想が出ています。体を冷やす正しい方法を知っておき、真夏の到来に備えましょう。